2011年08月31日

8月最後の日

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レンタルDVDを利用した映画流謫は、財布の中身をあまり傷めずして最低の映画鑑賞方法だと常々思うのだが、返却物件を返しがてら中古販売の棚を一望すると、先に取り上げた「少年メリケンサック」を見つけてしまい、ついつい購入の銭失い。(笑) 板の程度は極めて良く、傷、焼け等一切無しの儲け物。正規ルートによる新規購入に際しては、邦画DVD・ブルーレイはやたら値段が高くってなあ。この際他人様の手垢付きには目を瞑ろう。(溜息)

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これらを環境再生しながら、なんとなくイラストを描きつつ、我が休日は終わった!...で少年たちの夏休みも終わりを告げた。8月最後の日。台風の影響で終日曇天の空模様。

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他、毛が伸びてむさ苦しくなったびいさんを美容室へと送迎。ヨークシャー・テリアは英国では鼠獲りに活用された小型犬だったそうだが、毛を刈り込むとこいつの方が鼠のようであるね。(笑) 美容師相手に気疲れでもするのか?帰宅後はさっさと寝ちまいました。

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しかしこのような寝相は、流石にやり過ぎなんじゃなかんべ〜かと...?
御狗様のあられもない御開帳寝姿。画像にモザイクは果たして必要なのか???
posted by まっぴら at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

乱暴と待機

メディア・ファクトリーのCMスポットを観て、前々から興味があったのですが、レンタルですとまだ準新作扱いなのでなかなか借りられなかった映画「乱暴と待機」。
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劇作家の本谷有希子による同名原作を、「パンドラの匣」の冨永昌敬監督が映画化。木造平屋建ての市営住宅(社宅風味?)を舞台に、兄妹でもないのに狭い部屋で同居する男女、その近所に引っ越して来た夫妻の4人が織り成す淫靡で滑稽な物語。

カセットテープの編集マニア:山根を演じる浅野忠信の怪演が非常にいい。自らを「おにいちゃん」と呼ばせながらも実妹ではない奈々瀬(美波)を、“復讐の対象”として自宅に軟禁し、その動向を天井裏からピーピングするといった十二分の変態性を発揮する。

また兄に従順を装うがゆえ、髪を結わきクロブチ眼鏡を掛け、ねずみ色の地味なジャージ姿で慎ましやかに同居する奈々瀬は、逆に“メガネっ子”という萌え対象となっており、隣人の番上(山田孝之)の浮気心を否応無く引き惹きつけてしまう。美波さんという女優さんをいままで存じませんでしたが、なんでも蜷川幸雄氏の演劇で抜群の舞台度胸を披露してきたお方だそうで、今回屈折し捲くったキャラクターを見事にものにされているのに拍手喝采の思いでした。

学生時代、同級生であった奈々瀬に彼氏を寝取られた経験と持ち前の嫉妬心から、縁窓に自転車を投げ込んだり、臨月で破水しつつも夫の浮気相手に包丁を突きつけたり(驚)画面狭しと暴れまわる番上の女房:あずみ(小池栄子)のバーバリズムは特筆に値します(笑)が、よく考えるとこの映画のこのキャラクターが、世間一般常識的にも人間的にも一番マトモな役だったのが実に驚きなんです。

物語冒頭のあずみの台詞「あいつら...本当の兄妹なんかじゃないよ...
ここ、気持ち悪い!」 いきなりのリバース(嘔吐)!
ここで鑑賞者は、笑ったらいいのか?押し黙ったらいいのか...?



自らの腐(負)的属性により世間からカムアウトしながらも、生き様に不思議とブレを感じさせないのは、我等観客を取り巻く周囲も静かに歪みやズレを生じてきているからと考えられるかもしれません。時代はそれだけ混沌期を迎えておりますね。オフ・ビートながらも侮り難い問題作だった!と独断かつ偏見で勝手に決め付け、自らの至らぬ映画感想を強引にねじ伏せる8月最後の日でありました。(笑)
posted by まっぴら at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

フィッシュストーリー

その昔、核兵器搭載爆撃機の墜落事故をブラック・コメデイとして描いた映画「魚が出てきた日 The Day Fish Came Out」というカルト・ムーヴィーがありましたが、「日本もようやくにしてこういう映画が出てきたな...」とまったくの早合点。「アヒルと鴨のコインロッカー」を手掛けた中村義洋監督が、再び伊坂幸太郎原作作品に挑んだ奇想天外なヒューマンストーリー。

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フィッシュストーリー」 http://fishstory-movie.jp/

【ストーリー】
1975年 早すぎたパンク・ロックバンド「逆鱗」は世間に理解されないまま解散へ向かおうとしていた。彼らは最後のレコーディングで「FISH STORY」という曲を演奏する。奇しくもパンク・ロックバンドの優:セックス・ピストルズ結成の1年前の出来事だった。

1982年 気の弱い大学生は「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞く。さらには出会った女性に「いつか世界を救う」と予言され・・・。

2009年 修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」コックと出会う。その直後、二人はシージャックに巻き込まれる。

2012年 彗星の衝突により地球滅亡まであと5時間! 街が静まり返るなか、営業中のレコード屋の店長は「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」と、「FISH STORY」に耳を傾けている。

「FISH STORY」という曲の間奏には、なぜ1分間の無音部分があるのか?果たして、2012年地球は滅亡してしまうのか?時空を超えてすべてがつながった時、想像を超える爽快なラストがおとずれる!?

多部ちゃんの魅力と「アヒルと鴨のコインロッカー」の感動を再体験したくて借りてきたのだけど、正直ちょっと残念!な印象が拭えませんでした。作品のキモは4〜5世代ほど時系列を弄り、1曲の「FISH STORY」という曲(歌詞)で一つの流れに繋ぎ合わそうとする努力が見られますが、(伊藤淳史さん他・役者さん達の力演は他所に)捻りが乏しく、何処となく手前味噌で、もうひと.ふた捻りぐらい欲しかったかなぁ...?って感想を受けました。

点と点を繋ぎ合わせて線となっているのは確かに間違いないのだけど、その後半、点の座標を無理繰り引っ張ってきてこじつけているような気もするのですね。そういう不満気味のところへきて、曲の原題(書籍からの引用)である「FISHSTORY=魚の物語」は、劇中翻訳者の知識不足から、実は英語のスラング=法螺話の違訳であったのが分かると、その制作者の意図的かつ「ホラの寓話で観客をも誑かしたのか!」と妙な錯覚や失望さえ覚えます。そこから導き出された解答は、もう「なんであり」の開き直りしか残らない。

「何故そうなってしまったのか?」ではなく「とにかくそうなってしまったのだ!」という既成事実としての出発点が、今回は全部裏目に働いてしまった印象で、そのミッシング・ピースの発見、表現のたたみ掛けにおいては、文字通りバンド・ネームでもある「逆鱗」に触れかねない曖昧さを残してしまったような気がしてなりません。

伊坂&中村ワールド。好きな方にはたまらないこの作品の醍醐味は、免疫の無いボクにはちょっと駄目でしたね。時間の枠内、脈絡の糸口が掴めるまで、無塩の肴を舐めて続けていなければならない不快なニガリばかりが残ってしまいました。

「どうせ売れっこない...。」 「FISH STORY」を聞いた音楽プロデューサー:岡崎の呟くこの一言は、この映画作品制作に携わった者の自虐的な溜息に何処かLINKしていないだろうか?変に勘繰るボクには不思議とそう受け取れてしまい、素直に喜べないんだなあ...。

岡崎/レコード店店長(二役)を演じた大森南朋さんは、「龍馬伝」の武市半平太のイメージしか持ってなかったんだけど、かの方の姿を現代劇で観ると、その昭和的モッサリ感は、かつての東野英心さんを彷彿とさせられますね。「中学生日記」。

...いや!多部ちゃんの満面の笑顔を観れただけでも、この作品は高評価に値する。(笑)
posted by まっぴら at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月29日

NANA -ナナ-

元々邦画は関心が薄かったので、劇場公開当時の過剰な商売っ気が鼻について、正直見向きもしなかった。その話題性が時と共に厭きられ、儲けへの気合が多少抜けてきた頃合いの方が、変な先入観が消えて割と冷静に見られるというか、素直に楽しめるというか...。世間のノリといった繁華の外で、ボクも変なところ冷めているせいか、他人にはあまりお薦めできない眇めな鑑賞方法だ。

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大谷健太郎監督作品「NANA -ナナ-」

これほどその映像化の賛否がハッキリ別れた作品も珍しい。漫画の実写化は昔から大変難しく、作品イメージを損ねると非難轟々。しかし単に「原作と違う!だからつまらねー!」と安易に書くと、そこで話題が帰結してしまい、他人との会話の架け橋を自ら焼き払ってしまう愚な行為だ。
原作通りに撮って「面白い」かどうか?は、個人差もあり、まったくの別問題。演出がどう以前に、まず映画と原作(漫画であれ小説であれ)は元々まったく別の媒体なのは周知でありましょう。非難した当人のカタルシスは一定の満足を得るのだろうが、その人とは話をしたいとまず思わない。このように文章は鋭利な凶器となる場合が多々あり、辛辣な映画批評の記事に触れると1日気分が悪い。

それでは本当につまらないので「何か褒められる箇所はないか?」と常に考える。一概に非難するより、実は褒める場所を見つける方が、観察力、文章力共に大変難しい。非常に消極的な意見になるが、原作やアニメ作品をなまじ齧らない方が、キャラに先入観なく楽しめるのかも知れない。幸いこの作品の原作漫画をボクは一切読んだ事が無い。

ナナを演じた中島美嘉さんは確かに原作キャラの容貌なり雰囲気をよく掴んでいる。(漫画の扉絵だけは知っている。)その迫力のある歌唱力は兎も角、録音マイクで拾い辛い声質が少々気になりました。また演技(お芝居)には無理がある。もっとも役者ではなく歌手の起用ですから、そこを突くのは流石に酷でしょう。クールさの割には妙に華奢な体つきを見てふと思ったのだが、中島さんはこのナナを演じる上で、その実大変な背伸びが要求されたのではなかろうか?

もう一人の奈々(ハチ)を演じる宮崎あおいちゃん。恋愛が盲目になりがちで、ふと「君に届け」の胡桃ちゃんのキャラクターと被ったのだけど、彼女のような狡猾さは無く、むしろ世話を焼きすぎて相手にうざったがられる“疲れる駄目子女”を好演していると思います。やはり芸達者!友情、愛情、更に+αの部分がひどく上手い。

しかし原作世界に近づけようと努力した割には、新旧バンド・メンバーの結束やら連帯の描きこみは、残念ながらかなり薄い印象を受けます。一旗組として都合よく集まってきて、なんとなく流れでワイワイ騒いでいるような印象。新メンバー:シン役の松山ケンイチ君の起用が少々勿体無い感じすらする。ナナの彼氏のレン(松田龍平)であれ、ナナ同士が同居する707号室での生活感もかなり希薄さゆえ、彼らの友情・人生観も全てにおいて形而上のポーズというか?ひどく薄っぺらい印象を受けるんです。
またパンク・バンド:ブラスト(BLACK STONES?)の演奏シーンも、劇中1曲だけじゃ淋しいねぇ。EDではそのシーンのただのリフレイン映像だ。同じでも2カメぐらいで撮影し、編集したり画角を変えたり、多少なりとも変化が欲しいよね。ライブ・シーンを2カメ、3カメで撮ったって、別に映画会社や事務所同士の話し合いにはならないでしょ?(苦笑 

かなり引き算的な感想ですが、決して嫌いじゃないぜ。この映画。
キャラ達のその後、コミックス等、この続きが観たくなった限りでは、まずまずの成功を収めたと思うのは早計か?

posted by まっぴら at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月28日

晩夏は世界の中心にて冷やかなる調べ

ここ7月の中旬からの映画ログ増量中。まるで作男の実直的生真面目さで、レンタルDVDの感想ばかり書き認めてしまったが、机の上の宿題の山に血相を変える子供の姿を傍に見て、「ああ、夏休みもついに終わりか...」と妙に実感する8月最後の日曜日。
買い物に出かけた以外は、家の中で終日だらだらと暮らした。暑さゆえビールに逃げては、冷房を利かした部屋で1日ゴロゴロしているので、ここ2ヶ月で3kgほど太ってしまった。年齢相応の諦めもあり、醜い胴回りは気にならないが、立ち仕事は軒並み膝に来るので、来月から面倒かつ億劫な伸び草を刈り取り、減量作戦実施だな。こりゃ!

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久々に模型屋さんに足を運び、ドラゴンのU号戦車F型を購入。これは目先を変えて、D.A.K.(アフリカ軍団)仕様で作るつもり。 もっとも仮組み待機状態の物も多いから、また在庫を増やしてしまった。秋口...もしくは年末までにはなんとかして、来年の展示会に間に合わせたい!って感じ。(笑

借り溜めたレンタルDVDやら世界陸上の中継やらを観ながらのラクガキ作業。水彩による着色は集中すれば2時間ぐらいで塗り終えてしまう。背景に独軍戦闘機を描き加えたいが、資料をまだ紐解いていない。詳しくは後日(気分が向いたら)項を改めたい。

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晩御飯は店屋物で済まし、冷やし中華を食す。
“中華”の語源は、古代中国における自国(中国語圏)選民思想で、“我等は華(世界・文明・文化)の中心であり、華の外は夷狄(野蛮・未開)である”と人種差別を前提としたかの国独自の価値観だった。自らを“小華”と称し、隣国に隷属した古代朝鮮を始めとし、潜在的差別対象は倭と呼ばれた日本も例外ではない。
確かに食の華と彩られた椀の中心を覗き込んではいたものの、今日1日は、果たして文化や文明に属するに相応しい行動なり活動実績だったかは、まったくの疑問である。(笑

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2011年08月27日

Der Adler ist gelandet! MOMO ver.

好きな映画のDVDを環境再生しながら、例によってラクガキ三昧にかまける爛れた夕べ。珍しくLuft Waffe・ユニフォームで描いてみた。

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独逸空軍のフリーガー・ブルゼも海峡ドラウザースも、手許にロクな参考資料が無かった。ボクのところは米軍の航空衣料方面はほとんどフォローしてるんだけどね。(笑) ナチ将官帽はあまりにシンボリック過ぎて、どう料理しても結果として映画「愛の嵐」のようになってしまうので割愛。独軍レザー・ジャケットは、ライフプリザーバー(救命胴衣)のシルエットでまず見えなくなる。首巻きのマイクはフライト・ヘルメット装着の一体部品のようで、分割は出来なかったような気が...。

007シリーズでお馴染みのヴァルターPPKは、文鎮代わりにしたマルシンのモデルガン玩具を参考に作画。その装備に際してはドラウザースの腿ポッケに入ってしまい、 PP(小型専用)ホルスターは裾にはこうは装着しないだろうけど、ここいら辺はあくまで絵ヅラ重視といった感じだ。
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2011年08月25日

Bram Stoker's Dracula

古い映画のレヴューになります。ゴシック・ホラーの様式美に妙に感心してしまい、未だに大好きな映画の一本なんですが、DVD購入に際してはタイミングばかり逸しています。この映画とマイケル・マン監督の「マイアミ・バイス」は不思議とそうなのだ。欲しいとき店頭に無かったり、見かけた時に運悪く財布に持ち合わせが無かったり...。「神よ!これがあなたのために戦った私への仕打ちかぁーっ!」 神に愛されず冥府魔道に堕ち、血を糧に400年以上生きながらえているドラキュラ伯爵(ヴラド公)ですが、ボクはDVD発売当初からこのドラキュラに愛されていない。彼の嫌いなニンニク臭は思い当たらないんだが、やはり加齢臭...?(笑

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フランシス・フォード・コッポラ監督作品「ドラキュラ」。
正しくはブラム・ストーカー原作小説に基づいた映画化なので
Bram Stoker's Dracula」。

映画はホラーというより恋愛劇...ロマンティック・ホラー?ホラー・ファンタジー?に傾いでいますが、怪優:ゲイリー〈この世のアッチ側〉オールドマン、ウィノナ〈万引娘〉ライダーを始めとし、まだ手垢に染まっていない頃のキアヌ・リーブス、名優:アンソニー・ホプキンスと豪華なキャスト、石岡瑛子デザインによる豪華絢爛な衣装、荘厳な装飾で1993年の第65回アカデミー賞で、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、 音響効果編集賞受賞。美術監督賞、美術装置賞の2部門ノミネートされました。冒頭イスラム勢力と戦うヴラド公の赤い甲冑は、なんだか平成版仮面ライダーの着ぐるみのような造形で面白い。(笑)

今見直してみると、画面構成は舞台美術の味濃さというより、どことなくマンガチックにカメラ・フレーム内に体よく納めてしまってるという印象。背景に刺激色を配し、レンズ・フレアなど盛んに取り入れています。コッポラは台本の言語的要素を映像に置き換えて編集していく手法...所謂エイゼンシュテイン・モンタージュの使い手でありましたもんね。この頃は演出力の盛りは衰えを見せ始めたものの、撮影におけるスキル自体はまだ健在だったように思います。
ただトランシルバニアに向かう汽車のシーンは、いまいちスケール速度が合ってない為、どう観てもちゃっちいミニチュアで(笑)「ワン・フロム・ザ・ハート」で見せたベガスのミニチュアを思い出して、クスリとさせられてしまう。
あっ!「ワン・フロム・ザ・ハート」の音楽を担当したシンガー・ソング・ライターのトム・ウエイツが、ルーシーの婚約者:R・M・レンフィールドの役で出演。またドラキュラの花嫁を演じた女優が、あのモニカ・ベルッチだった!のを、今回の鑑賞で初めて知りました。(笑)

最近は家族サーヴィスの為にと、おとなしい役柄を選んでいるというゲイリーオールドマン。この頃の怪演は語るに及ばずですが、アンソニー・ホプキンスが演じたヴァン・ヘルシング教授の方がよっぽど恐怖を感じます。「羊たちの沈黙」のレクター博士のイメージがあまりに強すぎますから、グルカ・ナイフでいとも容易くドラキュラの下僕の首を斬り落とすシーンを観ても、ああっ!この人なら実生活でもやりかねないな!ねえ。と妙な納得の仕方をしてしまいます。(笑)

後年の映画作品になりますが、ヒュー・ジャックマン出演の「ヴァン・ヘルシング」と記憶が混同し、内容が大きく被ってしまっていたので、今回見直して良かったなあ。ブルーレイも発売されているようですから、是非コレクションに加えるべく根気よく探してみる事にします。

posted by まっぴら at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月24日

呪怨 白い老女

呪いつづけて、10週年。...ううっ!祝ってやる....。

〇 呪ってやる
× 祝ってやる

原案・監修:清水崇 、プロデューサー:一瀬隆重、監督・脚本:三宅隆太
呪怨 白い老女

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最初の劇場版、次にOV版と順こそ違えたが、その強烈なインパクトで震え上がって観た記憶があるんですが、「〜2」、更に海外に進出したりと、いっ時のJ・ホラーは飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。
母子の怨霊:伽椰子と俊雄の呪いの連鎖は、NEWキャラクター“バスケット婆ちゃん”を登場させるに到りますが、その新規解釈、その映像化は今回見事に滑っているような気がします。
新しい住人を拒む中古住宅に端を発した呪いの連鎖は統一性が無く、(オムニバス形式も災いしてか)闇雲にすれ違う程度の関係ない人々を巻き込んで、ただただ迷惑至極な印象ばかり感じます。

今日日ね。新築住宅だって、たかが10年保障よ。

味の吉牛だって創業122年。歴史で売るにはまず浅い!

対となる作品「〜黒い少女」はレンタルするべきか、せざるべきか、
どうしようかなあ?これ...。

posted by まっぴら at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

朝靄...

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早朝未明、裏手の栗畑に珍しく朝靄がかかる。
 有視界は大凡のところ30Mぐらい。

高原の朝の光景のようで、その譬えどおりの“三文の徳”。

30分もしないうちに気温が上がり、
 その乳白はたちどころに宙に掻き消えた。

平日の休暇は洗車でもしていよう。
 実はお天道様の方に用事がある。(笑

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posted by まっぴら at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月23日

プラネット・テラー

仮にも四肢欠損ネタをこうも正面きって見せつけられると、流石にまずいんじゃないか?と思うのだけど、中世から近代にかけて見世物小屋の歴史的延長線上に劇場があり、映画があり、刹那的快楽と映像的刺激のポップコーン・ムーヴィーを上映したグラインドハウスもあるわけでしょ。
“人が観たいのはその人の美に在らず。実は醜にある”なんて意地悪い格言もありますし、まあ香港カンフー101匹ドラゴンの不幸なる珍種「片腕ドラゴン」とか、先のヴェトナム戦争後遺症映画「ローリング・サンダー」とか「サンダらない」とか「サンボーダイ」とか、身体能力得失点差を克服する逆境系バトル・ムーヴィーへのオマージュも含まれているんだろうね。パラリンピック宜しく、パラネット・テラーの方が適切なのかも...?

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ロバート・ロドリゲス監督作品「プラネット・テラー」。

銀幕の中に低級映画館の雰囲気まで再現してしまう。物語のボーンはゾンビ映画ですが、何でもあり笑いありで馬鹿馬鹿しさは極めつけ。鑑賞者は正味105分ばかり、何か心の奥底に秘めたる大切なものを犠牲にすると案外楽しめる。(笑) しかし公に感想を語るに値しないクソ映画で、環境再生程度にはちょうど良い作品。おいそれと真面目に語ろうもんなら、ビョーインまで猿轡。その人間性まで大きく疑われちゃうかも。

【STORY】
テキサスの田舎町のある夜、J.T.(ジェフ・フェイヒー)のバーベキュー・レストランにやって来たゴーゴーダンサーのチェリー・ダーリン(ローズ・マッゴーワン)は、元恋人の解体屋レイ(フレディ・ロドリゲス)と再会した。その頃、軍の部隊長マルドゥーン(ブルース・ウィリス)と生物化学の科学者アビー(ナヴィーン・アンドリュース)の取り引き中に、生物兵器DC2(コードネーム「プロジェクト・テラー」)のガスが噴き出してしまう。町中にDC2が拡がり、感染者がゾンビと化して人々を襲い始めるのだった。

面白いなあ!と感じたのは、一部「デス・プルーフ」と登場人物が被る事。先のグラインドハウス...「デス・プルーフ」と対になる映画作品。劇場公開時は「〜in グラインドハウス」と銘打ち、2本立てで公開でしたっけ。

マーリー・シェルトンが演じるダコタ・ブロック医師や、テキサス・レンジャーのアール・マックグロウ(マイケル・パークス)は「デス・プルーフ」本編でもその登場人物として出演しています 。あれっ?“アール・マックグロウ保安官”って、過去R・ロドリゲス作品の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」では、そのままの役で登場しているじゃないか!あっ!タランティーノの「キル・ビル」に登場した保安官も確かそうじゃないか!彼らの持ち回りキャラなのか?(笑) これは本編のみならず、タランティーノ&ロドリゲスのフィルモグラフィを通して観ると案外面白い発見があるかも知れません。

またトロ副保安官役には、「ゾンビ」のメーキャップ、スタントマンで名を馳せたトム・サヴィーニ。やはりロドリゲス作品の「フロム・ダスク・ティル・ドーン」においては、“股間拳銃”でお馴染みの“セックスマシーン”を演じています。自らがバラバラにされる人体破壊シーンは楽しそうに手掛けていますね。悪しき軍隊を率いるマルドゥーン中尉を演じたブルース・ウィリス...。すいません。その出演はあんま意味無しです。出演をオファーされたのか?自分で出演したがって積極的に売り込んだかのか?その辺りが彼のお茶目な人物像を知る上で(笑)大変気になります。

DVDにはグラインドハウス的演出として架空の予告編:アクション映画「マチェーテ」が収録されていますが、近年本当に劇場公開映画として製作されちまった!ロドリゲスは元女房の従兄弟:ダニー・トレホを主役として担ぎ出し、どこまで悪ノリを繰り返すのか?

しかし右膝下に装着したM-203グレネード・ランチャー付M-16A2アサルト・ライフル。どうやってトリガー(引き金)を引くんだろう...?義足代わりにして、銃口に泥や小石やは詰まらないのか?この装具も錬金術も決して万能じゃないんだ。ねえ!兄さん?(釘宮調
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2011年08月22日

デス・プルーフ

ロア・アームの発注・交換が思いのほか早く済んだので、ボクのクルマが戻ってきました。交換前部品であったロア・アームを見せていただきましたが、問題のロール・ジョイントは経年劣化で摩滅して一回り小さくなっており、受け側の穴もガバガバになっていた。給料日前の修理代金:参萬両は痛かったなり....。
代車であったSUZUKI・アルトともお別れとなりましたが、久々にミッション車・シフト・チェンジの感覚を堪能した左手が喜んでいます。クルマを引取りがてら、この映画を借りてきてしまうのは、流石に悪趣味か?

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クエンティン・タランティーノ監督作品「デス・プルーフ
第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれ上映されたそうですけど、時系列を弄くってみたり、毎度その試験的作風が、いい加減鼻についてきた印象がある。

ボクはそもそも“グラインドハウス”自体を理解していないもんですから、随分「コンディションの悪いフィルムからDVDを起こしたなあ...」と早合点していましたが、要は70年代のB級映画2本3本立て上映した低級映画専門映画館に対する彼流のオマージュで、フィルムの傷、熱や褪色による赤焼けや溶け、リールのダブり、「プチプチ」といった飛びによる画像ノイズ、音割れをあえて再現したという、相変わらず自らの映像教育...その育ちの悪さ、仕込みの悪さを露呈しつつ、それをしっかり逆さに取って売り口上にした、マニア泣かせのかなり凝った演出。
本来「スピード・レーサー(米版:マッハGoGoGo)」の映画的良心を目指したいところなんだろうけど、そこはタラちゃん!バリー・ニューマン主演のカー・アクション「バニシング・ポイント」やピーター・フォンダ&スーザン・ジョージ主演の「ダーティー・メリー クレージー・ラリー」辺りの作品世界、そのダークネスさをパックマージュ(パクリ)するしか道がないんでしょうね。...しっかしボンネットの骸骨...ダサいなあ〜。(苦笑)

カースタントのため車内ロール・バーを配置し耐死仕様(デス・プルーフ)とした69年型ダッジ・チャージャーや、70年型ダッジ・チャレンジャーがガラン!グシャン!と、あら勿体無い!

それ以外は取り立てて感想ないんだよね。端から安っぽい仕上がりの吐き捨て映画を意識してるわけだから。(笑) 

車のボンネットの上で見事なスタントを見せるゾーイ・ベルは、「キル・ビル」でユマ・サーマンの代役をこなした女性。スレンダーな本家よりムッチムチのボディがボンネットの上でのた打ち回るのは見物ですが、恋の鞘当でサーマンに体よくあしらわれたタラにとっての“代用品”の様な気が...。(笑)

この映画はサントラが欲しい。1964年、フランス・ギャルがHITさせた「Laisse tomber les filles」(「娘たちにかまわないで」)をカヴァーした、エイプリル・マーチの「Chick Habit」のギザギザしたサウンドが映画内容と相俟って女三人姦しい。「狩られるのはアンタの番よ!」とばかりに殺人鬼:カート・ラッセルはフルボッコ。ウエスタンブーツによる彼の顔面を見舞った強烈なネリチャギ(踵落し)は流石に痛いだろう。げに恐ろしきはオンナ...。(汗

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2011年08月21日

アヒルと鴨のコインロッカー

本屋で広辞苑を盗まないか?

正直「なんて映画だ?」と思い、眉を顰めた。その愉快犯にも似た行き当たりバッタリ感に失望を覚えた。“青春”という言葉を免罪符にガキ・セーネンの奔放やら無軌道ぶりを期待した映画ではなかったのに...。

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しかしね。第一印象や先入観を逆手にとった作風は面白い。丹念に計算されたプロットの勝利。しいては映像化不可能とされた原作の勝利。
大学入学のために仙台へ引っ越してきた新入生:椎名(濱田岳)の目から見た、アパートの奇妙な隣人たち(河崎、琴美、ブータン人留学生:ドルジ)の不可思議な友情。話は何故か本屋襲撃から、2年前世間を震撼させたペット殺し猟奇事件へと流れ込む。

難解な喜劇的作風で始まるこの映画は、登場するキャラクターや物語の進行方向がよく見えず謎が謎を呼び、当初は少々かったるい印象を受けましたが、中盤以降、新たな登場人物を加えて再構成され、時間軸が反復する。物語の縺れた紐が解れてくると一気に作品世界にのめりこみ、作品のテーマソングであるボブ・デュランの「風に吹かれて」の流れる中、そのラストは思わず目頭が熱くなりました。客をいきなり突っ放した様な演出が実にクール。青年が死を賭けて助けようとしたあの柴犬は無事だったのだろうか?

アヒルと鴨のコインロッカー」 これイイ映画ですね。


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ワンコイン・ベイビー

職場から帰宅途中、本線車道に向かう枝葉の坂道で「ばきゅーっ!」というけたたましい音と共に、ボクのワゴン-R・ターボが急停止。その場に立ち往生し、アクセルを踏んでもそこから先にはウンとスンとも進まなくなった。
 「あちゃあーっ?こいつぁフロントの下に、野良犬か狸でも巻き込んだか?」とびっくらこいて路上に降り立つと、右前輪の...人間の足の部位に喩えると“踝(くるぶし)”に当たる部分、ロール・ジョイントの辺りが根元から脱落し、右の車輪だけが、「なんですか〜?」と耳でも欹てたように、斜(はす)を向いて紛った状態。ドラシャフもすっぽ抜けてしまったようで、路上はオイルの海。専門用語は詳しくないのですが、要はアームだけで車輪がぶら下がっているような...。(汗) 派手な故障ですが、別に事故ではないのでご心配なく。しかし前輪が脱落する寸前とは初めての経験で、前輪がLの字に開いたボクのワゴン-R・ターボはまるで壊れた模型自動車のようだった! 

唯一の救いはこれが田舎道の出来事で、交通量の多い本線車道ではなくて良かった!後続車が居たら。きっと追突されちゃうとこですね。

普段のだらしなさが災いし、生憎の無携帯。トボトボ職場まで歩いて戻り、事務所で電話を借りて、中古車屋の社長にレスキュー。この辺り地元の顔パスの良さで、J.A.F.なんてなまじ呼んじゃうと返って高くつく。急遽東大宮の本店からレッカー車を呼んでもらう事になった。
社長の送迎で帰宅した後、代車を借りに出向き、回収されてきたボクのクルマの様子を聞いたところ、なにせこの初代ワゴン-R・ターボはうちの子供の出生より年式が古い型ですから(笑 実は前世紀)サスペンションがヘタリ気味のところに加えて、起伏の多い路面状況(低湿の調整地)に経年劣化したロール・ジョイントがついていけなかったみたいです。確かに整備不良は不良なんでしょうけど、まさかこんな壊れ方、おいそれとは普通しないでしょう?クルマは明日=休み明けの月曜日に部品を発注し...おそらくは来週中旬まで戻ってこないのです。 

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代車は白いSUZUKIのアルトを借りました。1.2.3.4.Rと久々のミッション車なのが嬉しかったんですが、初めからの赤点仕様(赤ランプ)。ガソリンが全然入ってなかったの。社長のいけずぅー!(笑)

夕べは疲れきって、夕食後は24時間TVの徳光さんは他所に泥の様に眠りこけてしまいましたが、早朝未明起き出してGSにガソリンを入れに出かけました。水曜日には返す車なので、(今日はリッター¥142)レギュラー3リットル...ワン・コインぶんのチープな給油。もっかシフト遊びが面白くて、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を口ずさみながら、家の近所を走り倒しています。返すのが何やら惜しくなってきたぜい。(笑)
posted by まっぴら at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月19日

少年メリケンサック

この映画で描かれているパンクに限らず、「バンド物作品はついて行けっかな?俺?」と心配したのだけど、充分楽しめました。いや大変面白かったなあ!
宮藤官九郎監督作品「少年メリケンサック」。 
宮藤さんは近年の映画では「なくもんか」の脚本家さんでありましたか!

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【STORY】
レコード会社の新人発掘担当として働くかんな(宮崎あおい)はある日、ネットで絶賛されているパンクバンド「少年メリケンサック」を偶然発見、スカウトのためにメンバーを訪ねる。ところが「少年メリケンサック」は25年前に既に解散しており、当時のメンバーは秋夫(佐藤浩市)をはじめ、現在は人生の落伍者の典型のような中年オヤジばかり。 一方少年メリケンサックのネット上での人気は高まるばかりでライブツアーも決まってしまう。会社の稼ぎ頭であるカリスマシンガー・TELYA(田辺誠一)の傲慢ぶりを牽制しなければならないこともあり、かんなはダメ人間ばかりのバンドを復活させるべくマネージャーとして奮闘することになる。

主題歌「ニューヨーク・マラソン」は、物語後半ボーカル:ジミー(田口トモロヲ)の呂律が直ってくる(?障年目当ての偽装?)に従って、歌詞内容がはっきりしてくるのだけど、あの歌詞はTV放映では流石にヤバイだろう?大丈夫だったんだろうか?(放映したかどうかはよく分からんが....。) 農薬飲ませろ〜♪や撲殺!撲殺!ボクサツ〜♪もさることながら、エンディング・テーマの「守ってあげたい(作詞・作曲:松任谷由実)」を、向井秀徳さん&峯田和伸さんが調子っ外れにカヴァーするなど、笑いどころが満載。

宮崎あおいちゃんはこの映画でNHK大河「篤姫」のイメージから見事に脱却されましたけど、顔に牛糞をぶつけられたり、時田社長(ユースケ・サンタマリア)に胸触られたり、何か大事な物まで犠牲にしていないか?(笑) それ以上にステージで暴れまわる少年メリケンサックを傍目に、静動がはっきりしないマネージャー役の演技はさぞ難しかっただろうねぇ。御苦労様でした。あっ!新作は元将軍家で元御亭主の堺雅人さんとの共演とか!楽しみにしておりますぞ。

主だった登場人物の性格は粗にして野にして卑!終劇に到るまで無軌道にして破天荒なノリでしたが、音楽とも騒音とも思えるスコアの隙間に、邦画の良心のようなものが微かに感じられる作品でしたよ。個人的には佐藤智仁さんが扮した秋夫の息子...彼のキャラと父親の秋夫との間で、続編の話が一本作れないだろうか?是非続編が見たいなあ...いや、まず無理だろうなあ...。さらに25年待つのかなあ?(苦笑

posted by まっぴら at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラクガキの扉

キチンとした勉強の轍を踏んでいないのでイラストと書くとおこがましい気がする。ですからボクのところではもっぱら“ラクガキ”と定義しているの。
久々にラクガキにかまけてみる。コミック・アートとはいえ...なんでもそうかも知れないが、ペン画はしばらく描かないと、筆圧の制御がよくわからなくなってしまう。ちょっとした技法も歳のせいか?つい忘れがち。陽気も暑いので、インクも揮発し易いしね。コンディションが思いのほかよかったせいか、作画自体はさほど時間は取られなかった。

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今年の暑中見舞いは諸般の事情で作りませんでしたが、気に入ったら彩色して来年のポストカード用ですね。今のうちにちょっと描き貯め。あと数枚ほど。そういえばMY GRAPHIC GALLERYも全然手入れをしていなかった!日々是勉強!反省しきり。

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【主な関連記事】 
2011年06月29日 天駈ける翔女漫録 
2010年12月04日 ナイロンツイル・ニット襟の舞姫
posted by まっぴら at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | すけっち・ぶっくろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

ローリング・サンダー

納戸を整理していると、TV洋画を録画したビデオが大量に出土しまして。ブルーレイのデッキの好稼動に、ここ数年来ベッドの下に打ち捨てられていたVHSビデオ・デッキがまだ微かに息をしている!久しぶりにジョン・フリン監督の「ローリング・サンダー」を観てしまいました。ヴェトナム帰還兵を扱ったヴァイオレンス映画ですが、ある意味「タクシードライバー」のトラヴィスよりもっと病んでいる...。

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妻子を殺され、抵抗の代償としてキッチン・シュレッダーで右手を失う羽目になった“街の英雄=ヴェトナム帰還兵”が、鋼鐵の鉤爪を持つ義手を装着し、彼を慕うウエートレスを強引に引き連れて旅に出る。メキシコへと越境し、犯人達を探し出しては血祭りに上げていく。 決していい男ではない主人公:レーン空軍少佐(ウィリアム・ディベイン)...「がんばれベアーズ」ぐらいしか印象がないんですが、喜怒哀楽の欠落した表情と、「武器」として研ぎ澄まされた「義手の爪」がどことなくリンクして、殊更印象に残ります。愛する者を亡くした代償に、戦闘義手を手に入れた彼の果てしなくナルシーどっぷりの映画ですね。しかしアクターとしてそのフィルモグラフィのあまりの薄っぺらさに、普段どうやって生計を立てているのか?要らぬ心配をついしてしまう俳優...
うっふっふ!(含笑) つい含み笑いしてしまうその理由は、ディベインの声をアテる淡々とした口調の声優:田中信夫さんは、NHKBSプレミアムで現在放映中のアニメ「へうげもの」で、千宗易(利休)のCVを担当されているのでした。

武か!運(ツキ)か!それが問題にて候。

安息を求めるウエートレスとも別れ、後半一緒に本国に送還されたかつての部下:ジョニー伍長(若き日のトミー・リー・ジョーンズ!)が復讐の片棒を担ぐ事となりますが、目配せで指図を送り意志の疎通をスムーズに取り付ける辺り、あ!明らかにこの二人はヴェトナム捕虜収容所時代に同じカマの臭い孔を掘りあったおホモだち揺れるハート
冗談はさて置いても、彼も含めてこの映画の登場人物たちは古き良きロンサム・カウボーイの生き残り。

合衆国は複数の移民を抱える国でありながら、戦争で邪さを培ってしまった鋭い視線は、アジアはおろか隣国メキシコの持ち込む犯罪はおろか多文化主義すら否定する。どこまでも病んでいて「最後まで血で購ってしまう」救いようの無い内容だけど、何処かに今で言うロード・ムーヴィー臭。昔ならばアメリカン・ニューシネマ特有の、「彷徨う」余韻がまだ残っていて、観終わった後のかったるさが案外心地よかったりします。
「ヴェトナム戦争後遺症映画」というと、愛国者スタローンの「ランボー」以降、それこそ星条旗の星の数以上、世に送り出されたけれど、この映画と、ニック・ノルティの「ドッグ・ソルジャー」は未だに好きな暗〜い暗〜い「ヴェトナム戦争後遺症映画」なのでした。

70年代映画を果てしなく愛するタランティーノ監督がこの映画の権利を持ってるらしいですが、「失笑気味のオマージュ作品は撮らんでいいから、早よこの映画のDVDやブルーレイを出せや!」って感じです。(笑)
posted by まっぴら at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

紺瑠璃アゲート

玄関先の鉢植えに根付くブルーベリーが益々青みを帯びた。まるで紺瑠璃(こんるり)色に輝く瑪瑙(めのう)石のようでもありますね。しかしながら収獲にはまだ早く、慌てて口に運ぶとその酸味に舌を震わせる結果が待ち構えております。完熟のサインは個々の実の色ではなく、枝に連なる果房そのものにあるそうだ。完熟し過ぎると実が地に落ちてしまうので、貧乏性の身からすればだいぶストレスの溜まる光景かと。
今年は毛虫こそつかなかったが、コガネムシといった甲虫、その死骸の姿を随分と見かけた。これは木に仇なす害虫であったそうで、駆除対策も含めて来期収獲へのひとつ課題としたい。

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それにしても連日暑い!お日様が語りかける...暑い!暑すぎる!
本日午後2時台、東京電力管内の電力使用量は4936万`・ワットを記録し、8月10日以来この夏最大を更新したそうだ。他社管内からの電力供給も合わせ、同日の最大供給力は5460`キロ・ワットあり、使用率は実に90・40%!埼玉銘菓:十万石を軽く余裕ブッチで、約五千五百万`・ワットかいな!?

送り火も終わり盆明けからバテバテで、食欲も大幅に減退気味なのですが、久しぶりに東京とんこつとんとらに行き、とんこつ角煮らあめんを堪能してきました。扶桑古来の伝統色になぞれば、鶸(ひわ)の色彩を湛えたクリーミーなスープと、博多細麺を使用。当たり外れを危惧するがゆえ、ラーメン店の市内新規開拓をあまり致しませんので、ルーチン・ワーク宜しく、毎度の店(チェーン店)の毎度の席が一番心地よかったりする。酷暑は原則としてストレスを極力溜めない。
しかし熱中症への予防意識から高まる塩分の過剰摂取=俗に言う塩人気。加えてコレステロールから来る高血圧の元凶は食生活にあり!と軽率に提議した問題意識はここで大きくぐるり!と緩い円弧を描くこととなる。(苦笑)
とにかくこれ以上残暑酷ならざること祈りつつ、この場は一端筆を置く。

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2011年08月17日

ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~


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ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~

羽海野チカ先生によるコミック作品、ノイタミナの枠で放映されたアニメ作品は未見ですが、これはいい映画ですねえ〜。甘酸っぱ系の青春映画、つい見入ってしまいました。この作品と本広克行監督作品の「サマータイムマシン・ブルース」は近年忘れられない邦画の一本になりそうです。

はぐちゃんを演じる蒼井優さんは清楚にして可憐で実にいいねえ。山田あゆみ役を演じる関めぐみさんも、前髪を下ろすと劣化した菅野美穂のようですが、非常に存在感がありいい役柄だった。また劇中唯一の個性派:森田忍を好演した伊勢谷友介さんも実に初々しく...旅館のカレンダーを破り、裏に醤油で龍を描く件は驚きました。スポンサーである藤原ルイジ(兄)、マリオ(弟)の“ブラザー”も、分かっちゃいるけどついつい笑っちゃう。アニメの実写化作品の場合、起用された役者の個性が突出してしまうことから、作品世界を完全再現する事はとても難しいそうなんだ。

ボクが一番気に入ったのは、建築家志望の竹本祐太(櫻井翔さん)と、宮大工の棟梁(中村獅堂)の交錯するシーンでしたねえ。おおっ!獅堂さん、抑えたいい役やってるじゃん!邦画作品も時々こういう映画に逢いたいね〜。コミック、アニメ、TV放映版、台湾版「蜂蜜幸運草」は元より「ハチクロ」のコアな世界は知るよしもありませんが、細かい事はまあいいじゃなイカ!もっか大満足でありました。(*^∀^*)
posted by まっぴら at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

8月17日、ソ連軍上陸す...

この盆休みは出社しては職場で涼を取っていたという情けない身辺でしたので、日にちの感覚がだいぶぼやけております。今日は休みなんですが、市役所に行く用件があって午前中は忙殺。昼飯を買いがてら、書店で何気に購入した文庫一冊でしたが、奇しくも66年前の今日の出来事を書いた一冊だったんですね。

大野芳:著「8月17日、ソ連軍上陸す―最果ての要衝・占守島攻防記 (新潮文庫)

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昭和20年8月14日・ポツダム宣言受諾、翌15年正午・終戦の詔勅―。だが、戦争は終ってはいなかった。17日深夜、最北の日本領であった千島列島の占守島へ、対岸のカムチャツカ半島から、突如としてソ連軍の大部隊が来襲。日本軍の三日間にわたる死闘が始まった。ソ連の北海道占領は、いかにして阻まれたのか。知られざる戦争の全貌を浮き彫りにした畢生の歴史ノンフィクション。

日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍は、ソ満国境、外蒙古から内蒙古を経て、張家口(北京北西150km)に向け侵攻。またカムチャツカより千島列島(占守島、幌筵島、温禰古丹島、捨子古丹島、松輪島、得撫島、択捉島、色丹島、国後島)にも、ソ連軍による上陸侵攻作戦が開始されます。
この国境の版図を塗り替える火事場泥棒の様な奇襲上陸に、武装解除の準備をしていた日本軍守備隊と壮烈な戦闘が繰り広げられまし。正規戦であった沖縄戦とは装いが違い、この戦闘行動は史実としてもまず語れていません。これは降伏後の命令「全ての積極的戦闘行動の停止。ただし已むを得ない自衛行動は妨げない。」この自衛行動(自衛戦闘)という、極めてイレギュラーなケースに該当したわけです。

取り分け守備隊の要となった池田連隊長率いる士魂戦車隊=陸軍第一一戦車連隊...僅か二十数輌は、連隊長自らが主務者として編纂した「キ戦車隊教練規定」の実演を見るような見事な戦闘群戦法で、8.800名にからなるソヴィエト上陸軍を水際で圧迫、日本機甲部隊二十余年の歴史と共に壊滅。有終の美を飾ってしまった。日本機甲部隊は教育や練成の水準こそ世界屈指でありましたが、砲・装甲・発動機といったハードウェアの分野で世界水準からたえず立ち遅れた日本製戦車で...というのが、妙に心に留まります。しかし祖国の弥栄(いやさか)を祈念し自ら肉弾と化して、無敵ロシアをいっとき辺境の北端で蹂躙した...その快哉を叫ぶ事はこんにち出来ない。

ソヴィエトとの停戦協定は20日に成立しましたが、日本軍600名の死傷者に対し、ソ連軍の死傷者は優に3.000名を越えており、壊滅寸前の状態であったとされています。
露:上陸軍指揮官のグニェチェコ少将は「日本軍が総攻撃してこなかった事に感謝する。
またソ連政府の機関紙「イズベスチャ」は「占守島の戦いは満州・朝鮮における戦闘よりはるかに損害は甚大だった。8月19日(戦闘停止予定日)はソ連人民の悲しみの日である」と論評したそうです。

この戦い以降、ソヴィエトは武力占領に慎重になり、究極的・潜在的な戦略目標であった北海道占領の企図を果たして粉砕し得たのかどうか?これは当時の露:指導者であったスターリン研究がもう少し進めば、当時の彼の精神状態を含む戦争指導、その実態が解明出来るのかもしれません。

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この時の戦争遺跡...特に戦車の残骸は破損の程度の如何によって、現地の整備開発事業絡み(海産資源の発信基地でもある)と観光資源目的として、一部ロシア本国に運ばれて修復展示されているようで、侵略という名の浸食作用に加え、未だ他国の褌、その断片を繋ぎ合わせて相撲をとる態度は腹立たしい限り。

ご遺族の中からは「“お墓”ですからどうかそのままにして、現地でそっとしておいて欲しい」という願いもあるようです。また安易にどこかに修復展示!というのも、責任等その永代管理を考えるとあまりに幼さが残る意見かと思う。

この場合、野次馬根性剥き出しのマニア性やら「出来れば畳の上で死にたい」という、この国特有の御主旨の一切をかなぐり捨てて、失われつつある戦争遺跡=周辺国に災禍を齎した負の遺産といった文物に対して “この先、我等はコスモポリタンになるべき姿で接するのか?ならざるを貫くべきなのか?” 己を育んだ島国固有の民族性と、数世に渡るその将来的展望をクールに見つめ直し、護国の鬼となられた方々が祈念した弥栄に、何らかの解答を得る方が懸命だと考える。

posted by まっぴら at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ブック・ログ(読書棚) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月16日

隠し剣 鬼の爪

イカ飯いぃ...。否!その厳しいタイトルについつい身構えてしまうが、流石、名匠:山田洋次。藤沢周平原作の時代小説:海坂藩サーガ。(笑) その剛直にして直球たる武門の賦を、最後まで厭きさせずに魅せ切ってしまう、当代きっての寝業師。

「隠し剣 鬼の爪」

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【STORY】
時は幕末、庄内・海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の狭間弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた…。

永瀬正敏さんは袴姿でありながら、古びたジーンズでも突っかけたように、ぼそぼそと歩かれます。肩幅も目立って無い事から侍としての貫禄が妙に乏しい。しかしこれが案外下級藩士の姿としてはリアルな実像なのかも知れませんな。
物語の展開は前作の「たそがれ清兵衛」と非常によく似ていますが、時代は清兵衛が闊歩したであろう幕末と微妙に被るんでしょうか?出世とは縁の無い下級藩士を“因縁”と“主命”という形で、白刃の下に放り投げたのは前作同様の展開ですが、どちらかというと武家に奉公する下女との身分違いの恋、淡い恋愛劇に比重を重く置いている。で、刃傷もさることながら(笑)監督お手の物の人情劇。主人公の周囲の取り巻き一人一人が、各短いシークエンスの中、コミカルながらも圧倒的説得力を持って確実に息づいており、これが実に嬉しくも面白い。
また“ご無理ごもっとも”といった武家社会への痛烈な批判も描かれています。傲慢な家老;堀将監を演じた緒方拳さんの姿を観たとき、憎々しげな役柄とは別に、ちょっと涙が浮かびましたよ。改めて、日本映画界は不世出の至宝を失ってしまったんだね。

主人公:片桐宗蔵や狭間弥一郎の師匠であり、海坂藩の元剣術指南役:戸田寛斎(田中泯)から伝授された“隠し剣 鬼の爪”は、いささか小手先でトリッキーな感じがしましたが、昔の武芸はありとあらゆる物を得物とし、それに師承制度や秘伝・口伝等(密教の影響と思われる)を盛んに取り込んで、世間に重々しく権威装飾したことから、これはこれでいいんでしょうね。必殺仕置人みたいで、劇中のヒエラルキに疲弊した心中のモヤモヤがスッキリする。(笑) 
しかしカメラが回っている時に田中泯さんの見せる凄みは、役者というより修験者のそれ!「たそがれ〜」や「龍馬伝」での吉田東洋役もそうでしたが、なんという説得力を持つ演技者なのだろう。もっとも本来は演舞者でありますが...。

前作からの流れですと、海坂藩は官軍に最後まで抵抗した藩として設定されていますが、時代の奔流に激しく抵抗し藩と士道に殉じた井口清兵衛とは違い、宗蔵は禄を返上し新天地たる北の地へと去っていった。ポジティブな方向に働いた、まったく別の「たそがれ清兵衛」。紛う事無くその血脈の一人だと思います。昔誰かが書きましたが、やはり未来は明るい方がいい。

【本日の結論】
劇中の松たか子がいい女過ぎて、生きてるのがつらい...。
(T^T)

「ヒロイン」と言えず、寅さん宜しくつい「マドンナ」呟いちゃう。これは世代的悔しさだねぇ。(笑)
posted by まっぴら at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月15日

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

その昔、和製西部劇はナベヤキ・ウエスタンと呼ばれたんですけどね。マカロニ西部劇を和風、かつ平家物語を織り交ぜたこの作品はスキヤキならぬ、ヤミナベに程近い。源氏・平家と白軍・紅軍分かれて、やってる事はほとんど「クローズ」と同一線。しかしよくぞその図式に当てはめたもんだね。妙に感心しました。(笑

三池崇史監督作品「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」。

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【STORY】
源氏と平家が雌雄を決した、壇ノ浦の戦いから数百年後。源氏と平家はすっかり落ちぶれてしまい、今は双方共にギャングに成り果ててしまっていた。白の源氏ギャングのリーダー源義経と、赤の平家ギャングのリーダー平清盛は、とある寒村に眠るといわれる宝をめぐって激しい対立を続けていた。そんなさなか、ひとりの凄腕ガンマンが現れる。彼をめぐっての対立が、やがて複雑な事態に進展する。


いやあ〜っ!その画面的色彩にどっと眼が疲れました。モノクロ作品ではありませんが、(ゲスト出演にタランティーノを迎えていることから)刺激色と明暗を基調とした撮り方は、2005年のロバート・ロドリゲスの「シン・シティ」辺りでも意識したのかねぇ...?

西部劇作品において、誰が拳銃の取り扱いに長けているか?見分ける方法は、スピン・コックから銃をベルト・ホルスターに納める際、手許...つまるはホルスターと銃身を見ないで納める人なんだそうな。また自他の銃声で反射的にビクつかない人とかね。(最も音は後で編集する) 皆さん、この映画のために相当練習したんだろうな。

義経を演じた伊勢谷友介さんの醸しだすヤン風で気だるそうな雰囲気は、生前の松田優作の演技を彷彿とさせる。上背もあることから意識したのかな?また弁慶役の石橋貴明氏は、起用の意味がよく分かりませんでしたが、後半ああ!なるほどね!(笑)っと言った感じ。とんねるずのネタとあまり変わっていない。二重人格気味の保安官:香川照之の一人芝居は、 演技者は職業上面白みを感じるのかも知れないけど、その醍醐味は(この映画では)観客には今ひとつ伝わらないような感じで、劇中少々空回りかなぁ?佐藤浩市、石橋蓮司、桃井かおりといった日本映画界の重鎮まで引っ張り出し、その割には随分勿体無い使い方だなあ...というのが正直な感想です。桃井さんのガン・ファイトは普段見られないだけにやたら格好いいですけどね。

過去マカロニ・ウエスタン作品で見られた定石...つまるは浪花節を小器用に踏襲しながらも、劇中の誰一人として感情移入し辛いのが難点。格好良く見せたいのは分かるんだけど、ポーカー・フェイスばかりが、返って仇となった感じがします。
また随所にコミカルな要素を散りばめながらも、ことのほか決まらずに滑ってばかりいるのも残念。
両親を殺された平八少年と、去り行く凄腕ガンマン(伊藤英明)とのラスト・シーン。西部劇ですのでてっきり「シェーン!カンバック!」で締めくくるのか?と思ったら肩透かし。その代わりエンディング・テーマの「ジャンゴの主題歌」。歌い手が北島サブちゃんだったのが唯一大爆笑でした。あくまで和風テイストに拘るこの映画、改めて確実に逝って良し!

posted by まっぴら at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月14日

Ironclad

ボクはファンタジーやガチャガチャと西洋甲冑が群れ成す史劇映画はあまり興味がありませんで、辛うじて最後に観た映画は「キングダム・オブ・ヘヴン」ぐらいしか記憶にありませんが、最新作チャンバラ・スプラッター映画「Ironclad」のトレーラーや映像クリップが公開されています。(正規トレーラーは消されてしまったみたい。) 
概ねPGや映倫といったレイティング・システムにはバリバリに引っ掛かりそうなほど、流血の度合いは正直半端じゃありませんで、こりゃあホラー作品じゃないのか?メジャー・スタジオ作品なのにホントにいいのかぁー!?って感じの仕上がりです。しかし西洋刀っていうのか?ソードと書いた方が適切なのか?やたら切れ味が鈍そうで痛そうだなあ...。

【残虐映像クリップ】

 
posted by まっぴら at 21:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月13日

必死剣 鳥刺し

劇場公開当時は「小生は鳥刺しよりも、レバ刺しの方が好きである」とヲヤヂギャグを嘯いては、周囲の希薄な酸素の中で失笑ばかりかっていましたが、劇場映画の題名としては正直「なんてタイトルだ?」と眉に皺を寄せたし、NHK大河ドラマ「江」の信長役で声質の高い豊川悦司さんは、時代劇には似合わないな...というのが敬遠の理由。藤沢周平氏原作の映画化は「たそがれ清兵衛」が白眉でしたので、それ以外の映画化作品で、清兵衛で得た感動を穢したくないなと思っていたのだけど、ヒロインを努める池脇千鶴さん(日本女性的ふくよかさが堪らん!)、表情に硬質感が伴う元祖ツンデレ系の関めぐみさん達の共演はやはり気になります。関さん主演の「8月のクリスマス」は、未だに大好き。(笑)

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必死剣 鳥刺し

【STORY】
時は江戸。東北は海坂藩の物頭・兼見三左エ門(豊川悦司)は、藩主・右京太夫(村上淳)の愛妾・連子(関めぐみ)を城中で刺し殺した。
最愛の妻・睦江(戸田菜穂)を病で喪った三左エ門にとって、失政の元凶である連子刺殺は死に場所を求めた武士の意地でもあった。が、意外にも寛大な処分が下され、一年の閉門後、再び藩主の傍らに仕えることになる。腑に落ちない想いを抱きつつも、身の周りの世話をする亡妻の姪・里尾(池脇千鶴)の献身によって、一度命を棄てた男は再び生きる力を取り戻してゆく。
ある日、中老・津田民部(岸部一徳)から秘命を受ける。藩主家と対立しているご別家の帯屋隼人正(吉川晃司)から藩主を守れというものだった。そして待ち受ける隼人正との決着の日。三左エ門は、想像を絶する過酷な運命に翻弄されていく...

架空の藩:海坂藩は藤沢時代小説の始発駅的プラットホームでありますね。「たそがれ清兵衛」を始めとし過去チラ観した「蝉しぐれ」や「隠し剣 鬼の爪」、「武士の一分」「花のあと」と、江戸中期から御一新(明治維新)までの期間に、この藩は盛んに暗君や暴君、様々な剣豪達を輩出します。
庶民や下級武士の哀歓を描くのは元より、この作品の売りである“凄絶なラスト”についオザナリにされそうだと危惧した、儒教浸りであった当時の武家層の静謐さ、所作挙動、お行儀。極めて丁寧な再現には好感が持てます。静をキチンと描く事により、動が初めて生きてくる。役者さんも裏方さんも皆頑張りましたね。

屋内での戦闘において、小刀(ちいさがたな)での太刀回りはリアルにして絶妙。血糊に拘った流血シーンも「椿三十郎」のような噴出量と圧倒的迫力。ただ肝心の妙技“鳥刺し”。名匠:平山秀幸監督を持ってしても、藤沢小説の行間の間隙に潜む必殺の間合い。その官能の映像化は流石に難しかったか?刀の鞘から下緒を解き、思わせぶりな描写はあるのだけど、あの状況や体勢からの刺突、物理的運動は明らかに無理がある。この場合“小説はあくまで読ませる物、映画・お芝居は見せる物”。両者、表現的限界はあるよね。

そういえば後半、三左エ門/豊川悦司さんと鬼気迫る鍔迫り合いを演じた帯屋隼人正/吉川晃司さんも、過去大河ドラマ「天地人」で織田信長役を演じていたんですね。潜在的信長対決はちょっと見ものでありました。(笑

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凡庸なる迎え盆

お盆でございます。お盆の語源たる盂蘭盆会(うらぼんえ)とはサンスクリット語の「ウランバナ」の音写語で、古代中国では「烏藍婆拏」、「烏藍婆那」と音写されたそうです。これは《倒懸》とかいった意味らしく、霊魂は逆さに釣り下がった姿勢にあるとされ、水や供物が口に出来ず苦しい状態である考えられていたことから。このため断食など捨身行として出家修行者・祭祀者に課した宗教的行為が、仏教者以外の風習=中元節(旧暦)との祖先の永代供養と同化して世俗化。祖先の御魂を供養する行事となったそうだ。しかし古代神道との融合や宗派によって説も違うことから、「定かではない」と書いておいた方がここでは無難だろう。(笑)

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ボクの職場は纏まった夏季休暇がありません。ゆえ日曜の休日を1日シフトして、迎え盆たる今日だけ休みを取る事にしました。この日ばかりは駐車場が混雑する関係上、朝早くからに霊園に出かけました。強い日差しの中、汗でベタベタに塗れながら墓地を清掃。9時には現地を後にしましたが、もう駐車場は満員御礼状態で、路上には駐車待ちの長い行列が....。(汗)

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昼食は自宅近隣のアジアン・ダイニングキッチン...早い話、例のインド料理屋さんにしけ込み、ここでランチを取る事にしました。今日の日替わりメニューは「白いインゲンと鶏肉のカレー」。中辛を選んだら、口の中がひぃ〜ひぃ〜になり全身汗だく。お冷とドリンク:ラティー(インド風ヨーグルト飲料)はたちまち空になり、規格外れの巨大ナンをお代わりして口直しをするほど。

結局、今日1日は釈迦の説くところの、道諦(四諦の1つで、苦の滅を実現する道という真理)の影響下に置かれたのと、行いにおいては汗まみれになる定めの休日であったように思われる。夜は正精進を実践するがゆえ、食卓ではおとなしく冷奴でも啄ばんでいることとしよう。てか冷蔵庫の豚足がさっきから気になっているのだけど、今日あたりは地獄の釜がリミッター限界で開いているからなあ...。(苦笑
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2011年08月12日

人狼 JIN-ROH

恥ずかしい話、ボクは模型は作りますが、ホビー●ャパンといった模型情報誌をまるで読まない事から、反政府鎮圧部隊:首都警特機隊も、ケルベロスの何たるやというものをまったく知りません。そういえばケルベロスは、押井さんのライフ・ワークだったんですね。(`^´)>.。
このように無知無恥プリンな私めは、この方面に詳しいマイミクさんに薦められるがままに、「人狼 JIN-ROH」をレンタルしてきました。この作品は原作、脚本が押井守氏。監督は沖浦啓之氏。

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【STORY】
首都、東京。その強引な経済政策は、失業者と凶悪犯罪を急増させた。政府は反政府勢力掌握の為、首都圏に限り治安部隊を設置した。通称「首都警」と呼ばれる治安部隊は、加速拡大した。ところが、反政府勢力は、立法措置により非合法化し地下組織の道を辿った。そして地下組織は首都警との市街戦を繰り返した。世論は強大な武力で対抗する「首都警」を非難の的とし、結果、「首都警」は孤立を一層深めていった・・・。青年、伏一貴は、反政府鎮圧部隊「首都警」の一員である。伏はこれまで、闘争本能のみで生きる一匹の狼の様に人間としての一切の感情を切り捨て、自分を律してきた。しかし、或るとき、伏は潜伏する地下組織の追跡で、衝撃的な事件に遭遇してしまう。そして、この事件がきっかけで、彼は、彼自身の内なる世界に変化が芽生え始めた。更にその後、ひとりの女、雨宮圭との出逢いが、彼を思わぬ方向に導いてしまう。運命のように惹かれあい、そして...。

可能性としての架空なる戦後史。ドイツ占領下...第二次ワイマール体制下における首都:東京。占領独逸の文化に傾斜し見事融合を果たした昭和30年代のノスタルジックな背景に、古典童話「赤ずきん」の「赤ずきん」と「狼」を、左翼反体制の「アカ」及び、帝国主義的体制を指すスラング「狼」として対置させたケース・ハードな寓話。これはただ者ではない。さながら「野生の証明」。

気にいったのは作画でね。日本のアニメっぽくない。作画監督は「NARUTO」の西尾鉄也さんが担当されておられますが、エンド・クレジットを観ると、彩色等を中国に発注していたのかな?色に諧調を置かないアッチっぽい絵が昭和30年代の風景と相俟って、かなり斬新かつ新鮮な印象を受けました。 また銃器の描写もリアルですねえ。メイン・ウエポンたる独汎用機関銃:MG-42を細々とここまで描ききった手腕は流石!守備範囲外での思わぬ知的収獲に大満足でありました。これは一見の価値あり!ボクはブルーレイが欲しいなあ。まだ取り寄せで手に入るのかな?それにしても国内アニメって値段が高いねえ...。

伏一貴のCVを担当した藤木義勝さんってボクは知らなかった。てっきり大塚明夫さんだと思っていたのだけど...非常に似た声質。

posted by まっぴら at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月11日

Sturmgeschütz III

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ドラゴンの1/35フィギュア、「Blitzkrieg in the West France 1940」をちょこまかと塗っていたのは5月下旬の事。
独タンククルー・ユニフォームは、正式には「装甲車輌搭乗員用特殊被服」と申すそうで、ユニフォームの色が黒とされたのは、油の染みを目立たなくするのと、プロイセン帝国騎兵のユニフォーム色にヒントを得、エリートの存在を誇示し、将兵の士気高揚のため、用いられたのが真相のよう。
もっとも突撃砲兵や訓練学校の装束は、一般将兵と同じ布地のフィールドグレーだったそうです。フィールドグレーは多少カーキドラブを混ぜ込んじゃえば、明るくなりがちな彩度がかなり落ち着きます。

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さて、突撃砲兵の出来映えに気をよくして、タミヤMM1/35「 ドイツIII号突撃砲B型」を購入してしまった。第二次大戦初頭、敵防衛戦を突破できる強力な火力と装甲、機動力を備えた歩兵直協支援用の車輌として開発されたIII号突撃砲は、III号戦車のシャーシに前面50mm、側面30mmの装甲を持つ固定式戦闘室を設け、初期のIV号戦車と同じ短砲身24口径7.5cm砲を搭載。初の本格量産型となったB型は、1940年6月から翌年5月までに250輌が生産され、1941年4月のバルカン侵攻作戦や同年6月に始まるバルバロッサ作戦に投入されました。ドイツ機甲の初期を語る上で切り離せない重要なITEMで、クルップの7.5cm戦車砲は、俗に“切り株”と称されるほどの短砲身ながらも、防御拠点を撃破するうえでは意外と効果があったんだとか。

先のポーランド・MIRAGE「ビッカース・アームストロング6t戦車 Mk.F/B」が何かと滞りがちなので、並行して弄ってみようかと。しかし机に根を詰めて齧り付くには酷な季節で、夜な夜な冷たいビール飲んじゃあウダウダと床に逃げがち。(笑)

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2011年08月10日

イノセンス

押井守監督作品繋がりで借りて観ることにしたのだけど、あちゃ〜っ!こりゃ凄過ぎた!情報量のあまりの多さに粗末な脳がオーヴァー・フローし、その哲学的オシイズムは自らの言語領域を超越すますた!ただでさえ原作漫画の熱心な読者では無いので、予備知識が乏しい者がこの映画を語ろうとすると、あまりにハードルが高すぎて痛い目に合う事を、辛うじて再認識出来ただけ。(笑)

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イノセンス

古のOVAアニメ作品「ブラックマジック M-66」の頃から、どこまでも電脳とピュグマリオニズム(人形偏愛)。加えて膨大に引用される古典の箴言。緻密かつ正確無比な設定に加えて、これ等禅問答の一切を「アイヤイヤ〜♪」といった傀儡謡のコーラス・サウンドの中で咀嚼しているだけで精一杯で、どんなに思考を旋回させても(次のシーケンスの展開までに)理解できない自らの凡庸さに気がつくと、たちまち泣き出しそうになります。

「生死去来 棚頭傀儡 一線断時 落々磊々」の映像的銘文(漢文)は内容に照らし合わせて、てっきり文楽の人形浄瑠璃か何かからの引用だと早合点したのだけど、「月菴和尚法語」の一節だったのは初めて知りました。「是は、生死に輪廻する人間の有様をたとへ也」と後に補足されたようだけど、物語の核となる少女型愛玩用アンドロイド「ハダリ」が生を得たように大挙して攻めてきたり、意思を喪失するように機械的運動を停止して、無機質な物体として地に転がったりした時に、初めて重み、を持って伝わってくる金言なのかなあ?と思ったり。
 あるいは論語の「寝むるに尸せず 居るに要づくらず。未だ生を知らず 焉ぞ死を知らんや。理非無きときは鼓を鳴らし攻めて可なり。」などモロでしょ。

しかしねぇ...。一定の学識・知識が覚束ないと理解できない、オシイズムを理解するのにかなりの熟練を要するといった罪な作りの作品で、これが家電量販の安心・親切・軽薄の三拍子揃った模範的良心世界の製品だったら、きっと返品の山を築くに違いない。(笑) 近年まれに見るほど物凄い作品にぶち当たった手ごたえはわかるんだけどさ...。これは是非繰り返し鑑賞して難解極まりない作品世界を理解したいので、機会があったらこのブルーレイは買いだぞ!

↑「自分の面が曲がっているのに、鏡を責めてなんになる。」
 ニコライ・ゴーゴリ「検察官」からの引用を持って、自らの難解な感想を締めくくる事にする。ああっ!なんて罪作りな...。(苦笑
posted by まっぴら at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月09日

スカイ・クロラ

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年齢が嵩みますとレンタルSHOPも、キッズがタムロするアニメの棚など流石に近寄り辛くなるのですが、先の「マクロスF」を観て、少々の主旨変え。バルキリーの空戦シーンも魅力を感じましたが、この映画に観られるレシプロ機同士によるドッグ・ファイトや、映画「空軍大戦略」ばりの地上基地での休息の間合いには、浪漫や味わいを覚えます。正直「紅の豚」以来じゃなかろうか?

スカイ・クロラ

エンテ型(前翼式)戦闘機は、旧日本海軍の震電を否応なく髣髴してしまいますし、飛行機好きにはたまらない映画なんでしょうねえ。ゲームのムーヴィーに登場しそうなレンダリング・バリバリのCG映像と、「NARUTO」の絵柄(キャラ・デザ:西尾鉄也氏)のコラボは、正直眼のピントが合わずチカチカしますね。(笑)

国家間の紛争を戦争請負会社が代行する営利的企業間戦争というのは面白い解釈でしたが、残念ながら原作小説の内容をまるで知りませんので、“永遠に大人にならない者たち”たる“キルドレ”の存在とか、デジャヴ(既視感)的にローテートする物語構成が、幾分突飛な印象を受けました。最もこの辺りはリスタートするゲーム感覚の空しさを、ドラマに盛り込んだせいでしょうか?
作品全体に漂う倦怠感。戦争をするでく人形の様に、生に対して希薄な空気。一転、待ち受けるであろう“死”に対して情熱を燃焼させてしまう終末。長台詞もさることながら衒学的な含みを持つ押井節...。
あっ!ボク的には非常に満足した作品で、10年に一度ぐらいこういう作品に巡り逢い、ひと時考えさせらる時間を取りたいものであります。
この場合、作品の出来不出来、その是が非ではなく、一期一会の機会を自ら持つ努力が大切なのかも知れません。

草薙水素のCVを担当する菊地凛子嬢は、果たしてアフレコが上手いのか?下手なのか...?あの抑揚のない口調は、これぞ押井守理論の説くところ「ダレ場」の発生源、もしくは遠因のような気も...。(笑
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毘式(維克斯)六噸坦克的迷宮

週明け辺りから模型作業を再開しまして、ポーランド・MIRAGE製の「ビッカース・アームストロング 6t戦車 Mk.F/B」の下拵えをしています。キットの作例を鵜呑みにしてのブルガリア陸軍仕様では作らず、中華民國仕様の「支那虎にしてやれ!」とばかり、デッチUPの改造工作をし始めましたが、リベットのモールドを全て削り落とし、接着面隙間を埋めてツライチに整形。

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【砲塔】:砲塔側面周縁を再現、キューポラ・サイズを拡大、装着位置の変更(移動)、ハッチの製作、機銃形状(円筒形)の変更と基部の工作、後部無線機バッスルの製作。
【戦闘室】:後方を切り詰めて短縮、ターレット・リング位置のシフト移動、戦闘室前面のピストル・ポートを埋める。戦闘室側面の半円筒形バルジ(突出部)の撤去、etc.etc...全部終わった後、自作リベットを穿ち直しと、近年まれに見る大変な加工工作となる予定です。要はF型と呼ばれる(メーカー呼称)形式車輌を、B型に改良しているだけ。ただこれも参考資料によっては、同じ形式でも細部が微妙に異なることから難しい。(笑) 

同戦車は派生派車輌が多く、MIRAGEがシリーズ展開しているだけあって部品点数自体は割と豊富なんですが、流用するにしても「上下のパーツがあっても、横のパーツが入っていない!(笑)」と中途半端な分割構成をされたコンパチ・キットですので、パーツ・チェックの段階で混乱に拍車をかけます。この生みの苦しみは、自らに架した「修行」と思って諦めるしかない。(笑

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英国製である実車は本国では制式採用されず、トレーニングユニットとして使用されたとか。また余剰生産車輌は各国の2流陸軍国に輸出されました。輸出先である中国でも配備され、上海事変等で日軍と砲火を交えましたが、フランスのルノーFT戦車同様、日本の機甲創成期に随分影響を与えている事から、もう少し脚光を浴びても良さそうな戦車なんですけどねぇ...。とりあえずサード・パーティなどでサポートするデティール・アップ・パーツの充実をキボンヌ。(笑) いや、熱望。うん!こんなキットに熱を上げているボクはきっと厨だな。しかしいつ完成するのだろうか?

【関連記事】 2011年07月13日 V6DAZE!
http://mappiragomen.seesaa.net/article/214610892.html
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2011年08月08日

誕生日を忘れられた犬

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もっか腹の具合が悪いので、仕事の帰りはレンタル屋に寄らず、まっすぐ帰宅。まあ、こんな日もある。

8月某日と血統書には誕生年月日の記載が明記してあるにも関わらず、忙しさにかまけてつい忘れておりました。(もっとも不平は出ませんけど)
もう9歳になるのか...。週明けから暑くて、この時間ともなるとだいぶお疲れモードのようです。彼はフロアにペッタリ貼りついて、涼を取っていました。(笑

盆休みにお祝いしようね。
posted by まっぴら at 20:09| Comment(0) | TrackBack(0) | A DOG'S LIFE | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月07日

劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜

これねぇ...。レンタルで変な洋画DVDを観てるより面白い。(笑)
アニメ作品とはいえ、世代的にハイ・ターゲット向けの作品は侮り難しです。

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劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜」

物語の大筋は“芸能と戦闘の融合”と、ほぼパターン化されていますがね。世代的にファースト・ストライクであった美樹本さんのキャラ・タッチで作品イメージが固まっていたせいか、キャラクターデザイン手掛ける江端里沙さんの絵があんまり好物ではないので、まったくの喰わず嫌い。TV版もまったく観なかった。物語冒頭で免疫がついたので無問題。

【STORY】
変わらない日常、閉じこめられたガラス張りの移民船団。西暦2059年、新天地を目指す銀河移民船団「マクロス・フロンティア」で、
パイロットを目指す少年:早乙女アルトは閉鎖感を覚えていた。
そんな時、銀河頂点の歌姫「シェリル・ノーム」のコンサートツアーが船団へやってくる。シェリルに憧れる少女:ランカ・リーとともに、アルトはコンサート会場にいた。
突如、重機甲生命体「バジュラ」の襲撃を受け燃え上がる船団。少女たちを護るため、アルトは最新型可変戦闘機VF-25に乗り込む。炎を切り裂き飛びゆく先には、宇宙を揺るがす伝説の“歌”と、少女たちにまつわる新たなる「謎」が・・・!

キャッチコピーは「歌で銀河が救えるわけないでしょ」。

マクロス・メカ=バルキリー等、登場するハードウエアは模型関連商品と連動し日々しマイナー・チェンジを続けていますので、ボクの様に前作の設定に囚われ、思考が固くなる年齢を迎えますと付いて行き難い。思わず「ううっ...!」と腰が引ききがちになるのですが、往年の非軌道陸戦型デストロイドの「モンスター」が健在だったのが嬉しかったなあ。不慣れな現用戦闘車輌の中で、ばったり前世代たるM110 203mm自走榴弾砲に出遭ったような親近感!(例えが違う!笑)

また3DCGやモーションキャプチャー、実写などの素材を交え、ミュージカル風の演出を手掛けたライブ・ステージ風景も素敵でしたが、シェリル・ノーム(CV:遠藤綾ちゃん)のシャドウ・ヴォーカリストを努めるMay'nの歌がとにかく場を盛り上げてイイネ! 「サヨナラノツバサ」も楽しみです。

あっ!マクロス・フロンティアの市街。サン・フランシスコともシドニーとも思える坂の多い都市群の中にあって、深秋葉原電気(DEEP AKIBA EL)の看板や風景には、思わず大爆笑でした。その習俗は華麗にしてマンマや!(笑
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燕去月むかえ火前

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ブルーベリーが青みを帯びた。

同様にボクは顔から血の気が引いた。給油しに出かけたところ、レギュラーℓ辺り145円と、このところの最高値。7月からお盆休みにかけてじわじわと値上がりの傾向か?それにしても家の近所は高いなあ〜。釣り銭を当てにしていたところ、今日に限っては返って足が出てしまったわい!これだって精神的には健康被害を引き起こしそうで、小まめなボディブローがじわじわと効いて足に来るように、朝から暑いのと金欠でついに頭が痛くなった。迎え盆以外は何処にも出掛けないので、別にいいのだけど...。(プールぐらいは行ってみたい)

家の裏手で今年初めて蝉の抜け殻を見っけました。 夏本番。

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2011年08月06日

映画「君に届け」

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君に届け」。

この作品はコミックス・アニメと大ファンなので、素直に手放しで喜んじゃうよ。漫画・アニメキャラと、ほぼ等身大の俳優たち。演技はまだ学芸会レヴェルかも知れませんが、アニメで得たイメージが若い俳優たちの拙い演技や舌足らずな台詞回しを補完してしまうようで、兎角評判を落しがちなアニメ作品の実写化でありながら、最後まで楽しむことができました。 とにかく全てがピュアだ。

爽子を演じる多部未華子ちゃんが上目遣いに睨みを利かすと、「リング」の貞子を連想させる映像的演出がまず必要ありません。(笑

風早役の三浦春馬くんは、顔だちが整い過ぎて、浮世離れした美しさがある。ARATAさんが演じた担任:ピンは、当初おとなしいようなイメージを危惧したが、思いのほか似ていて好印象でした。矢野ちん演じる夏菜は「GANTZ」でオールヌード。惜しげもなくハミ乳を見せる気迫で頑張ったようだけど...(苦笑) まあよく似た俳優たちを連れてきましたね。 桐谷美玲嬢が演じるくるみちゃんはそっくりで確かに綺麗ですが、いささか太目に感じるのですけど気のせイカ???実写化「荒川UB」はてんで駄目ですね。(苦笑

アニメ第一期のストーリーをところどころ端折っては時間枠内でテンポ良く消化してありますが、あまり遜色は感じません。これはお薦めの1本で、それもこれもみんな風早君のおかげだよ。揺れるハート(笑
 
その昔、真似して描いた爽子絵をUPしてみました。あんまり似ておりませんで恥ずかしい限りです。はい。
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過去関連ログ:2010年10月07日 「遅まきながら、君に届け!」
http://mappiragomen.seesaa.net/article/164985202.html
posted by まっぴら at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月05日

桜田門外ノ変

映画監督:佐藤純彌氏といいますと、近年の映画作品となりますと、「男たちの大和/YAMATO」がありますが、それ以前は「新幹線大爆破」、「人間の証明」、「野生の証明」、「植村直己物語」、「敦煌」とありまして、もっと昔と申しますと、東映の893路線が有名です。

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本日も帰宅時レンタルに行きまして、多部ちゃんの「君に届け」を借りようと思ったところ全て貸し出し中という悲しい結果。んで「桜田門外ノ変」のDVDを借りる事にしました。原作は吉村昭氏の同名小説。

物語は現代の皇居桜田門周辺の風景からスタートし、江戸幕府大老・井伊直弼が暗殺された桜田門外の変とその前後の顛末を、襲撃を指揮した水戸藩士・関鉄之介の視点から描いています。

ボクの頭の中では、吉村昭さんの小説と、佐藤純彌さんのそれまでの作風が今ひとつマッチせず、結びつかなかったんですけど、ああっ!なるほどね!一見クライマックスに持って行きがちな襲撃シーンを、映画前半に持って来た。後半は大沢たかお扮する関鉄之介の、仁先生もビックリ!の国内縦横無尽の逃亡劇だ。 ゆえ話は一気に地味になるが、これなら漂流奇譚の個人劇をお手のものとする吉村テイストが生かされる。

雪中にびゅうびゅう!と血飛沫が舞う凄まじい大立ち回り。過剰な血糊演出は、前作「男たちの大和/YAMATO」の影響なのかね?(笑

現代の政治など到って顕著ですが、瓦版に振り回され「極端から極端へとすぐ移行する」のが、今も昔も日本人の悪しき遺伝的体質(島国的閉鎖性によるもの)。残念なのが物語の背骨となる、海外の脅威、尊攘を重きとし国を憂いたこの当時の水戸人や民衆の心情が、画面から伝わらず。概念の独走であろうとは思いますが、「暗殺」という尋常ではない非常手段に打って出るほどの異常心理を、「それを遡る事、数年前...」と回想シーケンス過多気味の中で、当時の水戸藩の正当性や説得力を、観客の共感を得られるほど描き切れたのか?というと、少々疑問を感じます。
また桜田烈士(十八士)を含め登場人物が極めて多い事から、感情移入もさることながら俳優と役名を合致させるまでが難しい。
ゆえその高度的理解は、繰り返し観られる媒体=DVDなら兎も角、劇場は苦しいものがあるかも。

政治テロ・クーデター物としても、内容はかつての「226」とほぼ横一線。 娯楽性を追求した映画作品というより、歴史・吉村史劇の再現として、レキジョを抜かした歴史好き向き。あるいは切腹マニア・斬首マニア・江戸期刑罰マニアも喜ぶ一本だと思う。(笑)

印象深い役者さんは、井伊直弼役を演じていた伊武雅刀氏と、面相に強烈な個性があるお気に入りの俳優:田中要次さんが、稲田重蔵役を演じていたのが嬉しかったな。襲撃時に瞬く間に瞬殺されたけど、そんな役ばっかや!「キル・ビル」の頃から変わらへん!(泣)
 
茨城県の市民団体が主体となり、地域振興と郷土愛を目的に作られた県民創世映画だそうで、ロケは茨城県全域に及び、桜田門外を再現した巨大なオープンセットも作られたそうです。イイネ!これは素直に美談だと思いますので「東映時代劇なら、東映太秦で撮影して欲しかったなあ...。」とは口が裂けても言いますまい。(笑
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2011年08月03日

十三人の刺客

映画百本斬り...というよりは百叩きに程近いのですが(笑)マイ・フィーバーはまだ続きます。
これは痛快!剣戟好きならそこそこ楽しめる。斬って斬って斬りまくる。その大太刀回り、実に50分!「クローズZERO」の三池崇史監督によるアクション時代劇。 「十三人の刺客」。

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江戸時代末期。老中:土井利位より、暗愚な主君である明石藩主:松平斉韶(稲垣吾郎)暗殺の命を下された島田新左衛門(役所広司)は、甥の新六郎(山田孝之)ら腕に覚えのある刺客を集め、参勤交代の途上、300人を超える明石藩の軍勢に戦いを挑む。

元となったのは片岡千恵蔵:主演の東映の同名映画なんですが、東映といえば「将軍家光の乱心 激突」で、いわば「通せんぼ系時代劇」(笑)の先鞭をきっております。何故今回は東宝配給なんだろうね?東映にこの人ありと謳われた名物プロデューサー兼名誉会長で在らせられた岡田氏亡き後、東宝の方がこの手の作品を作りやすい環境なのかな?はては劇場版「クローズ」の系譜が、ちょん髷結わいて長ドス携え先祖帰りしてもうたか?

だが流石金がかかってるだけあって、その大道具たるや、かなり力が入ってる。戦ぐ稲穂の如き白刃と斬撃の群れ。流血の量も半端ではない。 (四肢欠損の描写があるためPG-12の配慮?) 御徒目付組頭:倉永左平太演じる松方さんも、剣豪:平山九十郎役の伊原さんも超カッコいい!
これは主演の役所さんというよりは、山田孝之君の為の映画の様な気がするんですが、三池作品特有の瓢げたキャラクター、自然児の小谷太:伊勢谷友介さんの個性に完全に喰われちゃってる感がある。てかその存在感(設定)はラストの余韻にまで波及して、ともすれば作品全体の印象に微妙な影を落としてしまったような気がするんですけど...。武士らしさに決別する対比役としても、こういう人物設定でホント良かったの?不良作品を撮りながらも、時代劇の硬派な息苦しさに耐えられなかったの? これだけがちょっと惜しかったかねぇ〜。(溜息

完全無欠のヒール、松平左兵衛督斉韶を演じた稲垣吾郎ちゃんは、アイドルの肩書をかなぐり捨てて、演技派として冷酷無比にして暗愚な殿様という物凄い役に挑んでいます。SMAPファンが腰を抜かすような恐るべき終末が待ち受けておりますが...。ええっ!?あの吾郎ちゃんがまさか!って。泥と血に塗れのた打ち回る役柄を、自ら楽しんで嬉々として演じておられたのでしょうか?ちょっと心配しました。あっ!あの蛆便所、嫌ですね。(大汗

これはDVD・ブルーレイが欲しいなあ...。買っちゃおうかなあ...。

posted by まっぴら at 16:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

SPACE BATTLESHIP ヤマト

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劇場公開当時、足を運んで観た人に感想を尋ねると、皆一応に口が重くなるのは何故だろう?と思っていたのですが、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」をようやく鑑賞しました。まだ準新作扱いなので一泊二日で、レンタル価格もちょっとお高め。

まあ...TBS開局60周年記念作品(何故?)とかで、「お祭り映画」ですから...い、い、いいんじゃなイカ?(苦笑

どだい2時間枠に治まる内容じゃないのは、素人が考えても分かるしね。過去のアニメ作品と比較しつつ、いちいちネチネチと重箱の隅を突付くような観方をしたくない。てか後進のクリエーター達が生み落とす現代的作風を寛容出来ずに、非難のシュプレヒコールをあげる熱狂的ファンって、どんだけ心に余裕がねーんだよ。

ボク的には作品の売りであるがゆえ、VFXによる映像遊びが少々過多なのは已む無しとしても、やたら飲酒シーンが多いのが鼻につく。ほら。一応子供も観る映画ですしね。物語後半は「スター・シップ・トルーパーズ」の要素を取り込む以外、纏める術なき映画だったのかな?って。ラストもあまり手放しで喜べないのだけど、これはあくまでアニメが公開された頃の“自己犠牲を尊し”とした作品的風潮であり、また原作者・執筆者の作風の再現ですからねぇ...。対象が「ヤマト」だけに、またナニガシ主義礼讃とムキになって目くじら立てるのも、少々的外れかもしれない。

「さらば〜」からシフトした真田・斉藤の件は、わかっちゃいるけど少しジーンとした。何せ配役が真田/ギバちゃんだけに、末路はもうそれしか考えられないですし(笑)、演技も割と味濃いですし。島=緒方など似ている役者さんを起用して、スマスマの番組内コントがマジで劇場用になったぐらいの感覚で観ていると案外失望しません。(笑

でも「現在、大気中の放射能濃度は14sv!致死量の約2倍です!」って、この秋の改変期のTV放映は流石に苦しいだろうなあ。

流石ヤマトは国のまほろば!今も昔も伏兵多き不沈作品。(苦笑
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2011年08月01日

ジェシー・ジェームズの暗殺

アメリカで2月13日は「銀行強盗の日」だという。これは西部開拓時代のアウトロー:ジェシー・ジェームズが1866年2月13日に世界初の銀行強盗に成功したことから、そう呼ばれているんだとか...。
ロン・ハンセン著の「ジェシー・ジェームズの暗殺」というノベライズを手にしたのは、かれこれ2008年1月の事。早速レヴューしておりますが、映画はどんな出来じゃろかい?とDVDをレンタルしてみました。

アンドリュー・ドミニク監督、主演:ブラッド・ピット、ケイシー・アフレックの西部劇映画 「ジェシー・ジェームズの暗殺 The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford

The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford.jpg

ジェシー・ジェームズとは南北戦争で敗北後、北部資本に蹂躙されたアメリカ南部においてロビン・フッドのように英雄視され、義賊として民衆に愛された銀行強盗なんですが、ジェシー(ブラッド・ピット)を崇拝するヲタ少年:ロバート《ボブ》フォード(ケイシー・アフレック)が、仲間になり、友人となり、次第に殺意が芽生え、ついには“アメリカで最も卑劣な男”として記憶されるまでの過程を綴る心理サスペンス。
製作は自らの作品に「西部劇の対決」の図式を盛り込む事で知られるリドリー・スコット。その総指揮にトニー・スコット。作品に惚れ込んだブラッド・ピットが主演・製作を兼任し、鬼気迫る演技でベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞しました。また第80回アカデミー賞ではケイシー・アフレックが助演男優賞に、ロジャー・ディーキンスが撮影賞の候補になった作品です。

英雄を背後から撃った男の悲哀...この物語のプラット・フォームはサム・ペキンパー監督作品「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」。ビリーを撃った男:保安官パット・ギャレットをボブ・フォードにそのまま置き換えたような気がするんですが...。気のせいでしょうか?狂気に駆り立てられ、事件後、苦悩していくケイシー・アフレックの演技は、ブラピの存在感を完全に凌いでいます。
脇を固める配役は面白く、ジェシーの兄:フランクに「ライト・スタッフ」、「ブラックホーク・ダウン」のサム・シェパード。(とても4つ違いの兄とは思えない老け方!) 従兄弟のウッド・ハイトに先の「ハートロッカー」のジェレミー・レナー。保安官ティンバーレイクを演じるテッド・レヴィンは、映画「羊たちの沈黙」連続誘拐殺人鬼:バッファロー・ビル役で強烈な個性を見せたあの役者!

ロジャー・ディーキンスが撮影に望んだ流れる雲、雄大な大自然の風景は確かに美しいんですが、室内劇にあって昼=白、夜=黒と二極化したコントラストは、まるで「エイリアン」のノストロモ号の船内のようで、製作:リドリー・スコットの意向なのかなあ...とついつい勘繰ってしまいます。また銃口から立ち上る硝煙と窓明かりが織り成すコラボレーションなど。

しかしブラッド・ピット演じる肝心のジェシー・ジェームズは戴けない。強盗団の頭目として“下々を纏める”だけのカリスマ性が画面から感じられない。ウォルター・ヒル監督作品「ロング・ライダーズ」のジェームズ・キーチの方がまだいいや。この作品、ブラピのある種の自己満足の為に撮られたような作品で、(集客上仕方が無いが)自分がでしゃばらず別の役者を当てる勇気があったら、評価もおのずと変わったのではなかろうか?マーダー・バラッドにおいては「ロング・ライダーズ」はおろか...仮想対抗馬であろう「ビリー・ザ・キッド 21才の生涯」には果てしなく遠く及ばない。

ジェシー・ジェームズの暗殺」公式ウェブサイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/assassinationofjessejames/#
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