2011年09月29日

ナイト★エンジェル リヴィジテッド

日中の暖かさとは裏腹に夜の冷え込みの急なこと...。
すっかり風邪をひきました。やたらと洟が出ます。
...( ̄・・ ̄)ムズ ( ̄^^ ̄)ムズ ( ̄ii ̄)ジュル

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次期ブログ・ヘッダーの画像はこんな感じ。
(誰も知らない)「ナイト★エンジェル リヴィジテッド」

えへへ...。(笑) 加工用にいいBGを探してみよう。 
久しぶりに6Pぐらいで、漫画が描きたくなったなあ。

映画「世界最速のインディアン」。あんなの夢だねえ〜。
30Pは流石にもう御免ですけど。(`^´)>.。

さて、寝る前に夢みたいな事言ってないで(笑)
内服薬飲んで、今宵はもう休みます。

posted by まっぴら at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 80’s Avenue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月28日

友よ 心に風はあるか...い?

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「ナイト★エンジェル 2011」
タイトルには別に意味は無いのだけど、1987年からサルベージした、ひどく今更の「リヴィジテッド」。無論、自己満足用。

我が乗用車がまたしてもパンクしてしまい、購入先へとねじ込んだ。別に近所のGSでも良かったのだけど、こちらの方が顔パスでツケが利いたりする。風貌こそ野武士然と厳しいものの穏やかな話し方をする社長と、昔のバイク談義に花が咲く。
当方の鬼っ子さが災いし、KHとかZ-Uとかあの辺りの世代なのかな?と問うたところ、先方は機嫌を損ねたらしく変な顔をされてしまった。Γ(ガンマ)とかRZ...まあYZ-Rぐらいまでだったらしいやね。随分年配のようにお見受けしたが、年齢は案外ボクとそう変わらないのかも知れない。要らぬカサブタを剥いでしまったようで、結構ショックでありました。

しかしながら昔話になんとなく気分が軽くなったので、ちらほら最近のバイク雑誌などを購入し、ラクガキしていたら気に入った。今回はブログ記事の埋め草とはせず、次回のヘッダーの画像用として彩色・加工してみようと思う。普段の不勉強さを棚に上げるが、GP方面も随分大きく変化を果たしていたなあ...。

眼鏡の購入に合わせて口髭を蓄え始め、毛染めもそろそろ止めてしまおうかと思っている。老け作りというよりは等身大?中年が荒野を目指すとみずぼらしくて絵にならないが、何事も気分転換は必要だい。だべ?

posted by まっぴら at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 80’s Avenue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月25日

神嘗月に向かい、Ganを飛ばせっ!!

趣味の模型どころではない。

ラクガキどころではない。

映画鑑賞どころではない。

場合によってはパソコンどころではないのであった!

いやいや。このところ眼精疲労からくる偏頭痛に悩まされ続け、我慢に我慢を重ねてきましたが、ついに矢も盾も堪らず眼鏡屋に駆け込むことになりました。今までの経験上、眼鏡というと高価な買い物というイメージがあります。現在使用している眼鏡だって、購入当時は5万円はした。
先月から就活を始める愚息のために購入してあげたところ、意外と安い価格で済んだので、すわ!ボクもっ!と思ったのだけど、直後に車を壊してしまったので、眼鏡の購入用に貯め置いていた僅かな予算を修理代に使ってしまったの。(笑) 実はまだ給料日前なのだけど、気になりだすと歯痛と一緒で我慢ならない。

久しぶりに細かい検眼したところ、近眼に加えて乱視(斜視)が入ったボクの左目は、更に3段階ほど乱視が進行していたそうでして、「これでは頭痛にもなりますよ。」と店員に半ば呆れ返られてしまいました。焦点を合わせる目の筋肉も多少衰えているとか。今度の特殊樹脂製フレームで、も少し軽いヤツにします...といっても、昨今の流行は巷の小僧がかけているようなつるの太目の物が好まれるんだそうだ。仕上がりは来週/来月の10/2()。

デジカメによる写真撮影に狂っている愚息に、顔写真を撮ってもらう機会が多くなった。ところがきゃつめはふいに来るので、目の焦点が合わないところに加え、自然眉間に皺が寄りがちで。
眼鏡使用以前のボクは、昔から目つきが悪い事で有名で、「目を細めるな!」とよく親に叱られた事がある。

ああっ!親父はまたVシネマのパッケージのような顔してんぞ!」と子供に窘められるのは、何よりもショックでありました。

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posted by まっぴら at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

五条霊戦記//GOJOE

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今までずぅーっと観たかった映画なんですが、不思議とすれ違ってばかり、あるいは忘れたりと機会ばかりを逃していた。先頃ひょっこり観る機会を得ました。石井聰互監督作品五条霊戦記//GOJOE」。
出演:隆大介、浅野忠信、永瀬正敏、岸部一徳、國村隼。2001年の映画ですから、比較的古い映画の部類に当たります。

時は、末法思想の流行する平安末期。廃墟と化した京の五条橋で次々と平家武者を惨殺していく「鬼」こと遮那王(元服前の源義経)と、その鬼を退治すべく天命を受けた破戒僧、武蔵坊弁慶の宿命の対決を描く。密教や道教などの東洋思想をベースに、従来の義経伝説を覆す新解釈を施したアクション時代劇。

その表情から喜怒哀楽を消し、クールに徹する浅野忠信さん。その京劇の舞をとり入れたという殺陣の美しさ。確かに乱車斬り(二刀流)は優雅さに溢れます。またエフェクトによる爆発の様な血飛沫は、かつてのスプラッター映画のようで迫力が在りました。だが従来の義経のイメージは個人戦闘における剣戟というよりは、騎兵の集団運用を実践した武人ですから、宮本武蔵のような兵法者ではないわけで...。若干期待した人物像からはかけ離れちゃうかな?

この映画の主役は武蔵坊弁慶(隆大介)なんですが、1000本の刀の逸話として僧兵用の刀鍛冶である無宿人:鉄吉(永瀬正敏)という人物を脇に配置しているのが珍しいところ。カテゴリはSF時代劇と但し書きがありましたが、一見珍奇なSF性が画面にはあまりしゃしゃり出ず、(唯一ラストの五条大橋での宿命の対決における弁慶の鎧や薙刀のデザインぐらいにと)非常によく抑えられている。

ごう!と火花を飛ばす剣戟シーンは魅力を覚えましたが、源平共に行動原理に神仏というフィルターが加わるが故、主用人物の目標意識が何かと抽象化されてしまい、一度観たくらいでは判然としない箇所がある。この点が非常に惜しまれます。

特に弁慶の師:阿闍梨=恵仁上人が遮那王に斬られる件など、何故彼は討たれねばならぬのか?よく分からない。 「あくまでイメージとして描ききった」と言われればそれまでですが...。

その描かんとしていた平安王朝末期の混沌、仏にすがる以外希望が見えない退廃しきったダークな世界観、それぞれに影があり含みを持たせたキャラクターの配置は、ボク的にはバッチ・グーなんですけどねぇ。まあ確実に「陰陽師」よりは好感が持てるな。この映画...。

posted by まっぴら at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月23日

King's ear...

モテ期って言っても、女の子ではなく会社にモテちゃうんだよなぁ...。組織体の根幹に根付く共依存か?悪女の深情け感覚か?少しほっといてくれ!と言いたい。
特別繁忙期に差し掛かっている訳ではありませんが、会社も仕事が甘い時間、なかなか遊ばせてはくれないようで...。ここ連日終業後は、会議、会議、資料の読み合わせと、もう大概にせいや!という感じ。ヘトヘトになり帰宅です。

祝日である今日も仕事。球児よろしく「白球にかけろ」ではなく「薄給」にかかっちゃってるんだよなこれが...。

健康的で真面目な男子は始終暇無しで働いているから、女っ子は日中からフラフラしている悪い男に簡単にくっ付いて行っちゃうんだよ。ホントだよ。ねえ。(笑)

現実逃避の手段として相変わらずレンタル映画は観てますが、感想は暫し待たれい!実は観ながらいつの間にかトロトロと寝落ちしちゃうんだ。そんな季節...。

posted by まっぴら at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月22日

Together Through Comic Strip

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原典は室町期(以前?)の早舟の漕唄であっただろうか?

曇り翳り一つ無き、若さの誇示と謳歌。老いへの侮蔑。

秋の気配になんとなくペシミスティック。先の「Where have all the flowers gone?」に、現在のスキルを持ってして一つ解答を用意するべく力漕してみたはずだったが、いい加減塵芥を被ったマイ・キャラに
「終わってるじゃん!今更バカみたい。」と窘められたようで...。(苦笑) 
ああっ!歳は取りたくない。

THE TIMERSの「ディドリーム・ビリーバー」を聴きながら、幾久しい「ナイトエンジェル」の真波さん。凄く懐かしかったよ♪ 御苦労様。このように肩口に積もる埃だのフケだのを振り払えば、机上の遊び相手には困らない。

季節はとうに去り逝き、萎びるものこそ萎びたが、火と風に己が身を任すまでは、自らの分身に責任を持たなぁあかんて...あかんと思う...あ、あかんかも知れない...あせあせ(飛び散る汗) うんっ!燃えカスに拘ってるのでかなりしつこい。(笑)
posted by まっぴら at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 80’s Avenue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月21日

嵐は去ったが...

台風15号は21日午後2時ごろ、非常に強い勢力を保ったまま浜松市付近に上陸した。広い範囲が暴風雨に見舞われ、毎日新聞のまとめでは21日午後9時現在、死者6人、行方不明者5人に上り、宮城県石巻市など東日本大震災の被災地も含む19府県で8万9440人に避難指示・勧告が出された。交通機関も乱れ、帰宅ラッシュを直撃された首都圏では通勤客らで混乱した。気象庁によると、台風は22日午前には暴風域を伴ったまま北海道付近に到達する見通し。(毎日JPより抜粋)

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終日自宅の篭らざる負えなくなり、窓越しに横殴りの雨を見ていたが、さながら海上で波に揉まれているような錯覚を覚えた。裏手に広がる栗畑の木は、激しい風のため幹が折れ、折れ痕の色鮮やかさも生々しく途中からぶら下がっている。切れた煙草の買出しにも行けない。愚息も早々に帰宅したが、ふいの突風に傘をへし折られ、一本駄目にしてずぶ濡れで帰ってきた。

夜半8時過ぎ頃、風雨の激しさは峠を越し、ようやく辺りは静かになった。
posted by まっぴら at 22:54| Comment(2) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Infidels

昨宵はBS録画した邦画「泥の河」を2夜連続で観ながら、ビールを飲みつつ寝てしまう。何度も観た映画だが、毎回同じシーンで泣くのは若い頃から一緒。(笑) 喜一ちゃんが田村高廣を前に軍歌「戦友」を歌うシーンはカラキシ駄目。昨日自らの衰えについて若干触れたが、このところ富に涙腺はゆるいわ、小便の切れは悪いわで、正直どうしようもない。

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今日は仕事が定休なのだが、台風の影響で断続的豪雨に降り込められてしまい、近所のコンビニに行くのも億劫というスティルス・ライフ。煙草の煙でも眺めていよう。休日の虚無と言うより、アホ的空間。極めて内野守備的な発想ばかりで御容赦。

このブログはアクセス解析を利用しているが、NINJAツールの物は都道府県別における地域分析が解析できる。過疎サイトの分際でいちいち箸の先で突付いて詮索するようなデバガメ根性や臭味はないものの、ボクは昔から地図やら気象図といった鳥瞰的文物を眺めていると不思議と厭きが来ない性格なのである。
これによると東京に次いで神奈川県がダントツに多くて、首を傾げることしきり...。若い頃は人の仕事場(横浜界隈)へと出入りしたくらいで、普段は縁もゆかりもない地域ゆえ、何か彼等の琴線やら逆鱗に(笑)触れるような事をここで書きなぐっているのかしら?と急に膝を正してみたくなる。今現在知り合いと言ったって片手の指で足りるほどのごくごく限られた人数ですから...なんだろう?
俺は(左サイドバーに)サイタマケンジンと認めてあるにも関わらず、他県かつ局地的に好かれる変なブログ。差し詰め語彙検索で辿り着くイチゲンさんばかりなんでしょうけど、まあ当方、繁華運営の小器用さもないゆえ、そのご高覧はありがたい限り。田夫野人ゆえ田舎の路傍の出来事と一緒で、些細な事柄でもいちいち珍しいのである。

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さて、Der Adler ist gelandet! MOMO ver.の続きでも塗ってみようか。そうそう!ラクガキ帳/MY GRAPHIC GALLERYをスライド・ビューア形式に改変しました。航空衣料に関する多くの薀蓄は引っ込めざる負えませんでしたが、何せ古い記述だし、ほんの若干容量が浮いた感じ。(*^v^*)

ラクガキ帳/MY GRAPHIC GALLERY
posted by まっぴら at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | すけっち・ぶっくろぐ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月20日

Where have all the flowers gone?

気のせいかも知れませんが、いろいろなシンガー達の歌唱による「僕が僕であるために」のカバー曲をそこかしこで聴くようになりました。ボクは微妙に尾崎さん世代に掛っていますが、残念ながら楽曲以外の彼には特別思い入れや関心がありません。しかしこの曲が巷に流れていた当時の街の風景が次々と思い出され、無性に恋しくなる時がある。この曲のフレーズに触れると、ボクの思考は糸の切れた紙凧のように宙を舞い、時を越え、古き良き80年代へとフィールド・バックする。今回は当時の喧騒の中の、ほんの一角だけ焦点を当ててみたい。例によって語り部の偏見といったレンズの歪みにはご無礼戴きたい。

あの当時、街のそこかしこでで見かけた第三次バイク・ブームに思いを馳せる。青春に回帰せんとする中年ライダーと、今思うに...モーター・スポーツ&ファッションと幾分履き違えたレディース・ライダーが粗製濫造された季節。一部愛好者による限定解除取得は細々と続いているとは思いますが、現在ではこの方面への女性進出は珍しい光景かも知れません。あの当時は猫も杓子も目指せ中免!と...ごくごく当たり前の光景だったのです。単車専門誌や漫画等の誘導も非常に大きかったからね。今言うところの肉食系?非常に活動的な女性が多かった。

しかし運転を廻る一連の行動は、機械整備に不慣れ<押すと重い、髪が傷む、肌荒れ、転倒、膝の痣、=けっこう怖いじゃんか!というイメージに帰結して、それらは思い出のアルバムの中へと仕舞い込み、バブル景気の絶頂期と共にオニャノコ達はその生息分布をBMWやアルファロメロの助手席辺りへと移動させていき、ついには路上から消滅の一途を辿ってしまったわけですが....。

しかし長い黒髪を靡かせてストリートを我が物顔で闊歩していた花達は今はどうしていることやら。僅かに見せたその煌きは、今や一篇の昔話となり、彼女達の絵ヅラの良さにぶら下がっていたボクも、いつの間にか白髪が増え、歯が空き、肉体的な衰えを気にしだすようになりました。

...すいません。懐古から古原稿の虫干しも兼ね、アクティブな彼女等の描いた軌跡と、溌剌とした髪のその艶に、ほんの一瞬だけ微風が如く触れてみた。


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posted by まっぴら at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 80’s Avenue | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月19日

おろち

漫画・劇画作品の実写化は似た役者の起用と作品世界の理解が肝で、ともすれば作品イメージを損ないがちに陥り、その完全再現は大変難しい行為だと思うんですが、この映画は許容範囲かな?いや、当たりです。 当たりだと思いたい。信じて疑わない。ケツかっちんのボクとしては珍しく、この映画はDVDやブルーレイが欲しいです。

ジャパニーズ・ホラーの先駆者である鶴田法男監督(「リング0~バースデイ~」、「予言」)と、脚本:高橋洋(「呪怨」、「リング」シリーズ)がタッグを組んだそうですけど、その昔楳図かずお先生が執筆した怪奇コミックス「おろち」は、ヴィジュアルに特化したこんにちのホラー作品とは一線を画した、また別のカテゴリー枠に位置すると思うからね。ドロドロしたクリーチャーなんかよりも実は人間が怖い。その精神に巣食う見栄や欲が最も怖い。美しさは所詮皮1枚、醜さは骨の髄まで...。

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 【STORY】

29歳――美しき姉妹を待ち受ける、悲しき運命のはじまり。

100年に一度永い眠りにつくことによって、不老不死の体を保ち、人の世を彷徨い続ける謎の美少女“おろち”。
行く先々で起こる、人の業からなる悲劇惨劇を、時に自らの不思議な力を介入させつつ、“おろち”は見つめ続ける。
彼女は天使なのか、悪魔なのか...。
どこから来てどこへ行くのか...。誰も知らない。

“おろち”が家政婦として潜り込んだ門前家には二人の美しい姉妹がいた。門前家の女たちは誰よりも美しく生まれるが、29歳を過ぎる頃には突然美貌が崩れ始め、果ては化け物のように醜く朽ち果て、やがて死んでいくという。

ある日、妹の理沙は醜く崩れ死んでゆく間際の母親から、もう1つの門前家の秘密を打ち明けられる。

これは原作漫画の第1エピソード「姉妹」と、第9エピソード「血」を上手くブッキングしているんですけど、ストーリー性にまったく無理がない。戦後からの舞台背景、時代考証も的確に再現されているし、かつ仮死状態の“おろち”の意識を介在させてしまう少女:佳子(谷村美月)が、暖簾街の流しの夫婦者に拾われ、飲み屋の客の前で披露することになる「新宿烏」までもが、映画用に曲をつけられて再現されていたのには驚きました。(笑

ポーカーフェイスに徹して“おろち”を演じている谷村美月ちゃんは、実によく“おろち”の雰囲気を伝えている。
また門前一草、門前葵を演じる木村佳乃さんは、楳図劇画に登場する女性キャラクターによく似ておられますね。この起用は実にベスト・アサインだったのではないでしょうか。ボクは物喜びする性質なので、このような些細な事にいちいち大喜びするのですが、この映画1本だけで終わりでははなにやら惜しい限りです。続編を撮らないかしら?

露骨に靡く黒い髪、真紅のコートを翻し...と原作漫画好きにとってその華美な色彩は、真っ先に抵抗を感じるだろうと思うのだけど、ラストも結構唸らされるいいオチだったので、とりあえずお薦めする事にしてみましょう。急に原作漫画もまた読み揃えてみたくなりました。派手なゴア・シーンこそありませんが、楳図劇画の持つ独特な雰囲気は、荘厳にして退廃的な豪邸を舞台に十二分に再現されています。これだけでも必見に値するかと。(笑

posted by まっぴら at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月18日

ブローニング・ハイパワー

近代における軍用大型拳銃のほぼ祖形となる、ベルギーのファブリックナショナル(FN)社製造の自動拳銃「ブローニング・ハイパワー」。アメリカの銃器設計家:ジョン・ブローニングがその晩年に設計し、死した後FN社の技術陣によって1934年に完成したと聞き及びます。9mmパラベラム弾を使用するベレッタM92-F出現以前、大変珍しい機構であった12発+1発のダブル・カアラム・マガジン(複列弾倉)。これが“ハイパワー”たる由縁と、Gun誌などを熱読していた学生の頃が馴れ初めでありました。
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後年、同好の知人に見せられたマルシン製のモデルガンは、想像していたより一回りも小ぶりなシルエット。あれだけトリガー・ストロークが長いにもかかわらずのシングルアクション機構。フロント・サイトは小さくてターゲットをポイントし辛く、親指の付け根に当たるセフティが小さ過ぎて、指先の操作では大変切り辛い。おまけにダブル・カアラム・マガジンを収納するそのグリップは太過ぎて握り辛い。自然“使い勝手の悪い拳銃”との擦り込みが頭の中に出来てしまった。後に「ガンではなく、プロの“ツール”である」とした記事に何処かで触れ、初めて目から鱗が落ちたのが、今となっては遠い記憶...。

その安価な後組み立てキットなどを購入してしばらく遊んでいたのだけど、店頭で表面にリアル・フィニッシュ加工を施した完成品を見かけるようになり、改めて購入し直したのがこの玩具銃。メーカー・サイドのネーミングなのかも知れないけど、その名は「ビジランテ」。リング・ハンマーではなく、軍用の様にスライド上部に固定リアサイトが付属しない民間用に発売されたタイプのモデライズなんでしょうね。これと「カナディアン・ピンダットMk.T」と呼ばれたカナダ軍仕様モデルがお気に入りでした。CAP火薬とプラグ・ファイヤー・カートリッジによる発火機能はありましたが、メッキが破損、光沢が損なわれるのを怖れて、現在までまったくの未発火。

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意外と銀幕には登場せず、ボクの記憶では「ビバリーヒルズ・コップ」と「ボディガード」ぐらいだっただろうか?小ぶりなせいか?画面栄えせず、どの映画でも不思議と印象に残らない。近年復権を果たしたのがPSゲーム「バイオ・ハザード2」で、2Pプレイヤー:クレア・レッドフィールドと、1P側のキーパーソンとなるキャラクター:エイダ・ウォンが使用できるITEMでしたっけね。なんてったってハードルの高い「プロのツール」ゆえ「使いこなせれば押しも押されぬプロ」なのであるからして。(笑)

ゲーム世界とはいえカートリッジのハイ・キャパシティは頼もしい限り。あれは軍用のM-1935か?あるいは改良版のハイパワーDA(ダヴルアクション)だったのだろうか?もっか詳細は確認が出来ず。手入れを怠り曇った顔をしたコイツを久方ぶりにシリコンクロスで磨いてやったのだ。(笑

posted by まっぴら at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 前撃針魂っ!(modelgun) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その野生化が危惧された七人...

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現代において、その野生化が最も危惧された7人...。
2011年12月より劇場公開される、「海猿」の羽住英一郎監督:最新作映画「ワイルド7」。

愛する女性を守るために殺人を犯し、その女性をも失ってしまった(?)過去を持つ主人公、アウトローばかりを集めた特殊警察:ワイルド7のリーダー:飛葉大陸(ひばだいろく)に瑛太。他、椎名桔平(世界)、本作で映画デビューを飾る関ジャニ∞の丸山隆平、阿部力、宇梶剛士、平山祐介、松本実がワイルド7にふんしています。脇を固める俳優陣も豪華で、深田恭子のほかに要潤、本仮屋ユイカ、ワイルド7の発案者で警視庁・警視正の草波を演じる中井貴一らが出演だそうですね。原作マンガの大ファンでしたので、非常に楽しみにしていたんですけど、あまりに原作漫画と違うその風貌は、まるで目黒祐樹主演の実写映画「ルパン三世 念力珍作戦」を初めて観た時と同じ衝撃が身体を走ります。(笑)
瑛太さん自体は、むしろ描き方次第だと思うのだけど...本トレーラーを観る限りでは、まるでだめぽ....(T^T)




...こ、こんなの違わいルド!

どこが...一体どこいら辺がワイルド7なんやねん?
あのヘルメットはどうしたんだ?30年来、40年来のファンを敵に回す気か?

かつてジョン・ウー監督の「M:I-2」観た時に、「これぐらいバイク・スタントを撮らなきゃ、ワイルド7の世界は再現出来そうにないな」と友達と話をしていましたが、案の定です。また限定解除を持つ俳優を7人揃えたからって、簡単にあの望月漫画世界を再現出来るわけがないの。

監督は「海猿」という海洋アクション映画の監督をされたわけですから、せっかくの劇場映画、旧「ワイルド7」を無理矢理に現代劇に置き換えずとも、CGでもVFXでも駆使して「〜another」の「謀略運河」とかね。「新ワイルド7 野獣伝説」の「あかつきの攻撃空母」ぐらいのものを期待しちゃいますよねぇ。公開前ですが、こりゃちょっとあんまりっス.....とほほ。(T^T)...で、続きを読む
posted by まっぴら at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月17日

ピンポン

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我ながらその不勉強さをゲラゲラ笑うのは、今頃、映画「ピンポン」を観ているせい。これは2002年の映画だからもう一昔、いや二昔も前の映画だ。

ビッコミ・スピリッを読まないので、当然のことながら、松本大洋氏の原作漫画もまったく知りません。これも宮藤官九郎さんが脚本だったのを借りてきて初めて知りました。

主人公:ペコの逝きっぷりは、演技者である窪塚くんがこれまで見せた軌跡とそのままイコールで繋がってしまう。むしろ共演のARATAさんや、スキンヘッド・眉剃りで見た目のやたら怖い中村獅堂さんが劇中見せるストイズムから、初めて“自らが抱え持つプレッシャーと戦う本格的スポーツ映画”である現実に気付かされる。

派手目なシーンを切り売りした予告編やCMスポットの影響で、ボクはてっきり「少林サッカー」の卓球版だと思っていましたが、ごくごく普通にして正統で、何の捻りも無いただのスポコン映画でしたよ。 原作漫画自体がそうなのかい?

兎角、動体視力・反射神経の分野における最速競技、ある種格闘技の醍醐味は楽しめて、観て損はしない映画でしょう!と日記には書いておこう。

辻堂〜茅ヶ崎〜江ノ島周辺が物語の舞台なので、大して綺麗でもない浜辺の割には、妙にカラフルな江ノ電が疾走するシーンばかりが印象に残った。

posted by まっぴら at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Sturmgeschütz III (2)


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幾分暑気が和らいだので、模型制作を再開しました。DVDを環境再生しながらの工作事情。先月購入したタミヤMM1/35「 ドイツIII号突撃砲B型」はようやく表面の塗装まで漕ぎ着けました。細かい凹凸はあっても起伏の変化が乏しい低姿勢の車体は、先のU号戦車の様な塗装方法が適さず大変難しい。ですから車体下面から上面にかけて、大まかですが明暗のグラデーションをかけてみました。現在は上面ハッチから僅かに見える車内を塗装中。再開ともなると最初の段取りを忘れてしまう事から、二度手間・三度手間といった一歩前身、二歩後退の日々。

ドイツ戦車好きの方は、この突撃砲は大変魅力のある車輌なんだそうなんですが、特別独軍に思い入れや関心のないボクには、この車輌の魅力がよく分からないな。確かに形状は面白いのだけど、当時の技術者はなんで加工に手間隙のかかる複雑な多面体構造を好んだのだろう...?
posted by まっぴら at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | モケ・ログ(模型log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月16日

王家の谷

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クドカンこと宮藤官九郎さん&阿部サダヲさんコンビの映画を立て続けに鑑賞。

まず「舞妓Haaaan!!! 」を観たのだけど、正直あまりいい感想が書けそうにありません。
花の京都を舞台とし舞妓世界に憧れるがゆえ舞妓遊びに執念を見せる主人公。京阪の地に縁もゆかりも無いボクの様な貧乏人には、そのお大尽遊びへの共感や感情移入が出来ないところに来て、次々と繰り出すコテコテのギャグとナニガシ新喜劇風味のオーヴァーなリアクション。阿部サダヲさんが一昔前の喜劇王然として見せるハイ・テンションの演技に正直胃もたれ。

豪華な顔ぶれで見せるこの映画。仮にこれをカロリー度の高いステーキ食に置き換えるならば、白い脂身ばかりトッピングし皿に天高で盛りつけられたような感じで、味覚・触覚の後味の悪さばかりが口唇から糸を引いて匙の先に残ってしまったような印象。 別に上方といった地域性・一地方性に根ざした偏見ではないけれど、どうもこの手の題材に纏わる笑いは(個人的に)今ひとつ喉越しが悪い。
唯一特筆に値した共演:堤真一さんの関西弁は珍しい。流暢やなあ〜!上手いなあ〜!と思っていたら、彼は実は関西出身だったのね...。(驚)
 
ですから同日のレンタルで借りた脚本:宮藤官九郎、同じく水田伸生監督作品「なくもんか」は正直期待しなかった。

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ところがこちらは俄然いい!

【STORY】
東京文京区の下町、「善人通り商店街」にある「デリカの山ちゃん」は毎日行列のできる超人気惣菜店。
その店を切り盛りする「二代目山ちゃん」こと祐太(阿部サダヲ)は「究極の八方美人」とよばれるほどの働き者で親切な男。商店街の住人たちは何か困ったことがあれば祐太に頼み、祐太もいやな顔一つせず引き受けていた。

祐太は8歳のときに父・下井草健太(伊原剛志)に店に置き去りにされて以来、店主夫婦にわが子同然に育てられ、今は故人となった店主から40年間継ぎ足してきた秘伝のソースを受け継ぐ立派な後継者となっていたのである。

ある日、10数年前に家出していた初代店主夫婦の一人娘、徹子(竹内唯子)がひょっこりと帰ってきた。プチ整形疑惑があるとはいえ昔とは別人のような美人に変貌していた徹子に祐太はプロポーズ、めでたく結婚することになった。

弟はテレビで大人気のイケメン兄弟お笑い芸人。「金城ブラザーズ」の祐介(瑛太)であった。無邪気に弟との対面を喜ぶ祐太であったが祐介は大介(塚本)という先輩若手芸人と「兄弟」と嘘の経歴でコンビを結成して以来その出生をひた隠しにしていたため、本物の兄の出現を素直に喜べない。

さらに徹子の連れ子が現れ、金城ブラザーズの兄弟詐称疑惑がマスコミに報じられ…

...と変な家族達のホームドラマ。

ボクは阿部サダヲさんの出演するTVドラマ・映画をほとんど観ていませんでしたから、この映画で傍目に哀しいぐらいバカ正直な山ちゃんを演じる阿部サダさんを観た時に、ふっ!と思い浮かんだのが、フーテンの寅。渥美清さんを相当意識してキャラ作りに取り組んでいたのかな?と真っ先に思いました。(まあ「釣りバカ」の浜ちゃんのような愛嬌の中に狡猾さは微塵もないけれど。) 劇中のハムカツ同様、実に素朴な旨味。

瑛太さんの漫才師ぶりは硬さがあり、いささか無理を感じたけれど、いしだあゆみさん演じる認知症気味の先代奥方のボケっぷり。あるいはとあるきっかけが元で認知症が完治してしまったり!と、若いキャストに負けじと実にいい笑いを取っている。
また高橋ジョージさんを初めとする善人通り商店街の住人達が、前半導入部の主人公を大いに盛り立てた、いい映画だったと思いました。兄弟の確執にピリオドを打たせるその最後は、いろいろな要素を詰め込み過ぎだったかな?まあ劇中未消化な部分を残さずに、これはこれで良かったとは思うんスけど...。
ああっ!急にハムカツが食べたくなった...。(。・ ┐・。)ジュル



あっ!そうだ。「舞妓Haaaan!!! 」って、ゲスト出演なされた元クレージー・キャッツの植木等さんの遺作映画になったんですってね。植木等といい渥美清といい、映画で語られた下町人情も含めて、改めて昭和は遠くなった。 「なくもんか」にチョイ役としてゲスト出演しておられた藤村俊二さんには、これら昭和爆笑王達の“王家の谷”の生き証人として、是非これからも頑張って頂きたいものです。
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2011年09月14日

くうきよめ


空気読めっ!

...もとい、空気嫁。(笑
 
板尾創路主演映画「電人ザボーガー」の劇場公開が待たれますが、その公開を記念して、板尾の嫁。(笑) 日テレ系「ガキ使」のソレとは装いが大きく異なり、この映画では空気嫁。空気が充填された深夜嫁。エア・ドール。 
原作:業田良家、是枝裕和監督・脚本・編集の映画「空気人形」。

airdoll.jpg

「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督が「自虐の詩」の原作者:業田良家の短編漫画を映画化したラブファンタジー。

ファミレスで働く冴えない中年男(板尾創路)が毎夜愛玩する空気嫁1号(ぺ・ドゥナ)が、ある朝、突然心を持った。人形は町に出て、レンタルビデオ店で、これまた空っぽな店員(ARATA)と一緒に働き始める。

ラブ・ドールが物話の核となるハリウッド映画が、近年封切られた憶えがあるんですが、残念ながらタイトルを失念。洋ピン・ポルノ辺りですと、人間化したドールのあまりの可愛さに、奮起したユーザーがハッスル!ハッスル!と力技で愛でたあまり、空気が抜けてしまうオチの映画があった憶えがありました。

予告の映像を突きつけられると正直「うひゃあ〜!」と思いますが、これは「切ない仕立てのラブ・ファンタジー」という仄かな甘味を感じる作り。大人の玩具か?遊具か?それに魂を吹き込まれた事により引き起こされる大人の童話ですな。

感想は、細かい描写は大変凝ってるんですが、内容は少々大味な作品という印象が拭えず、もう一捻りぐらい欲しかった。
この映画は、その内容に沿うかのように中身の虚ろな物・空っぽな物に、妙に気が配られ撮られています。風船、空き瓶、ゴミを入れたポリ袋に到るまで。

空気人形も途中、皮膚が破れて空気が抜けちゃうシーンがあるですが、人間の口から直に空気を吹き込んでもらい、躍動し溌剌とすらする。ただ空気を吹き込んだ人間の情熱。更には人形造型師の園田(オダギリ・ジョー)の想いは他所に、彼等や彼等を取り巻く周囲の環境自体が、中身のない虚無感の中に据え置かれているような気がするのです。しかしあくまで上辺の美しさだけは残して幕を降ろしている。風船、色とりどりの空き瓶、ゴミを入れたポリ袋といった都会の風景の虚無にまるで共鳴するかのように...。その自我たる意識は拡散し、雲散霧消していく。

しかしよく似た女優を見つけてくるもんですね。(笑) これら夜間遊具(笑)の収集やら愛玩といったソッチ系の趣味や嗜好、お世話になる必要性はたぶんこの先も無いけれど、性欲処理といった観点から切り離せば、人形愛、そのピュグマリオニズムは十二分に理解できるのではないかしら?それぐらい主演のぺ・ドゥナって女優は可愛いしね。おうちに一個ならぬ一袋、どうだい?(笑)
posted by まっぴら at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月13日

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

hunuke.jpg

前評判どおりこの映画は当たりでした。主演のサトエリ(佐藤江梨子嬢)って、抜群なプロポーションは兎も角、ヴォイスは野太いし篭るし、気は強そうだし、仮に起用したらさぞ使いづらいだろうなあ〜と思っていたんですが、その欠点を全て逆手に取った傑作映画。要は使い方次第で適材適所だったってこと。

映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」。 吉田大八監督作品。
原作(戯曲)の本谷有希子さんは、先の「乱暴と待機」の原作者ですね。

【ストーリー】

両親の訃報を受け東京から山間の田舎に戻った姉:香澄。
家には母の連れ子だった兄:穴道、その嫁:待子、
そして内向的な妹:清深がいた。
女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。借金返済と仕送り目当てで、兄と関係を持ち現在に至る。そんな我が儘勝手な姉の帰省により、沈殿していた姉妹の関係は一気に爆発炎上、周囲の人々もその渦の中へと巻き込まれていく。

エゴ丸出しの割には何ら実力が伴わない女優志願の姉に佐藤江梨子さん。
終止その存在に怯えながらも、そんな姉を自らのホラー漫画の題材とするしたたかな妹に佐津川愛美さん。
家族の秘密の重圧に翻弄されるシスコンの兄に永瀬正敏さん。
度を越したお人好しが哀れな兄嫁に永作博美さんを迎え、一触即発の人間関係を赤裸々かつブラック・ユーモアたっぷりに描いています。
...いや、この映画のカテゴリーは絶対ホラーですよぉ...。
 
嫁を演じた永作博美さんはこの映画で、キネマ旬報日本映画助演女優賞、第50回ブルーリボン賞助演女優賞、第32回報知映画賞助演女優賞、第29回ヨコハマ映画祭助演女優賞と、実に4冠も達成しちゃったそうですね。ちっちゃくてコロコロとよく笑う女優さん。喜怒哀楽が出し辛そうな小ぶりな顔の作りなのに。

でもボクはサトエリ嬢に「そのキレっぷりはマジで怖いで賞」。
妹役の佐津川愛美さんにも「熱湯風呂はよく我慢したで賞」をあげたい。(笑

しかし佐津川愛美さんって、「ガメラ3 邪神覚醒」辺りの前田愛にそっくりですねぇ〜。この方のフィルモグラフィをボクは全然知りませんでした。とにかく下手なホラーより怖面白いんです。お薦めですね。劇中で清深が描く漫画はホラー漫画家の呪みちるの手によるもの。衝撃の物語クライマックスで、映像を漫画のコマ割りの中に落とし込む効果は実に面白い。

posted by まっぴら at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月11日

ムビ・ログ中期決算的総括

これほどレンタルDVDショップに足繁く通った季節は過去一度もありませんで、ここふた月の「ムビログ(映画ログ)」の感想記事を見直したところ、これだけの本数になりました。

「カティンの森」

「アンジェラの灰」

「青い夢の女」

「ノーカントリー」

「グラン・トリノ」

「宮廷画家ゴヤは見た」

「ミラーズ・クロッシング」

「ハート・ロッカー」

「ブラック・ダリア」

「メメント」

「SAW ソウ」

「SAW2 ソウ2」(感想未投稿)

「CUBE ZERO」(感想未投稿)

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」

「ジェシー・ジェームズの暗殺」

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」

「十三人の刺客」

「桜田門外ノ変」

「君に届け」

「劇場版 マクロスF 虚空歌姫 〜イツワリノウタヒメ〜」

「スカイ・クロラ」

「イノセンス」

「人狼 JIN-ROH」

「必死剣 鳥刺し」

「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」

「隠し剣 鬼の爪」

「ハチミツとクローバー ~恋に落ちた瞬間~」

「少年メリケンサック」

「アヒルと鴨のコインロッカー」

「デス・プルーフ」

「プラネット・テラー」

「呪怨 白い老女」

「ドラキュラ」

「NANA -ナナ-」

「フィッシュストーリー」

「乱暴と待機」

「ソラニン」

「感染」

「嫌われ松子の一生」

「デトロイト・メタル・シティ」

「山形スクリーム」(感想未投稿)

「自虐の詩」

「カラフル Colorful

「色即ぜねれいしょん」

本日は田口トモロヲ監督の「アイデン&ティティ」と、吉田大八監督のブラック・コメディ映画「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」を借りてきましたので、計46本になります。感想は後日となりますが、しかし随分と頑張ったなあ。しかしこの他BS放映の洋画も録画チェックしていますから、その映画ドップリ浸けの自分に驚かざる負えない。我が部屋のブルーレイ・デッキ周辺は、放熱排気からちょっとした熱気スポットに...暖が取れます。(苦笑)

我ながら「馬鹿だなあ〜」と思うのは過去ログで、1日1本と決めていたにも関わらず、8月の日数より、何故か感想記事数の方が日数を上回っている事。 (感想未投稿)とあるのは、書くに値しない出来映え、あるいは気力が及ばない作品。

個人的に洋画の第一位は、C・イーストウッドの「グラン・トリノ」。

邦画の個人的第一位は、宮崎あおいちゃんの「少年メリケンサック」。

僅差で「アヒルと鴨のコインロッカー」を挙げておきます。
 「メリケン」は中古で購入済ですが、他は是非購入してコレクション化したいもの。

最近変わった事といえば、割と邦画を好んで観るようになりました。昔は「TV番組と同じ俳優に、何故金を払って観なきゃいかん!」と頑なに観なかったので、基本勉強不足。作品の年代的幅は平均5〜6年ぐらいですが、ここ10年ばかりは子供の養育と失業等の連鎖の狭間で、劇場に足を運んで映画を楽しむ心的余裕やゆとりがありませんでしたので、多少挽回できただろうか?日々新しい才能に刺激されるのは精神衛生上良い事で、もっかムーヴィー・トリヴュアを司る脳細胞が嬉しい悲鳴を挙げております。(でも眼が疲れますね 笑)

なまじ拘りや免疫がないせいか?レンタル邦画の棚は、魅惑の宝庫になりました。 当分余熱が冷める事はないと思います。
posted by まっぴら at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

色即ぜねれいしょん

優しい両親、平凡な毎日、
ヤンキーにもなれず、グレる理由すらない。
それが僕のコンプレックス。

「行かへん?旅?」
ある日、純(渡辺大知)は同じく文科系男子の伊部と池山から隠岐島への旅行に誘われる。彼らの話によるところ、隠岐島のユースホステルにはフリーセックス主義者が集まるらしく、そこに行けばモテモテになるという。数日後、重いギターケースと旅行バッグを手にした純は、待ち合わせ場所である京都駅でタバコに火をつける。気分はすっかりロックミュージシャン。合流した伊部と池山に「ギターなんてずるい!」とからかわれながら、夜行列車とフェリーを乗り継いで、浮かれ気分で隠岐島へと向かう。
安田講堂が陥落し、学生運動が下火になった1974年の京都を舞台に、ロックとボブ・デュランに憧れる仏教系男子高校の1年生:純と仲間たちの平凡で悶々とした日々と、ひと夏の成長を描く性(?)春映画。 みうらじゅん氏の自伝的青春小説を「アイデン&ティティ」の田口トモロヲがメガホンを取り映画化。制作発表の席でしょうか?主人公:純を演じる黒猫チェルシー/渡辺大智さんに「(同年代として)原作を読んでて、ここまでアホじゃない」と言い切られてしまった原作者:みうらじゅん氏の立場って一体....?(笑)

映画「色即ぜねれいしょん」。これイイネ!

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大学生主役のキャンパス・ライフといったほんの少しだけ理知にとんだ環境や思考とは趣ががらりと変わりまして、本能やら煩悩剥き出し、所謂ヤリたい盛りの童貞高校生が醸しだす野蛮さ、下品さ、周囲に人畜無害を強要されつつも「文化系男子をなめんじゃねえ!」とした励起エナジーだけは、屈折を持たず、世の今昔男子のノスタルジーを揺さぶり、共鳴を引き起こすこととなるだろう。
学生運動という世の沸騰期も過ぎ、今で言うユル〜い日常の中、彼らに“旅”、更には“フリーセックス”というキーワードを与えただけで、突如として凡庸な表情に輝きを増すのが、素晴らしく撮られている。
旅先で出会う事となるノーブラの女性:オリーブ(臼田あさ美)のほのかな色香。白い水着姿に見え隠れする“黒い翳り”も、その体当たりさに呆然としたのだった。道中、帰郷後と結果として本能的欲求は満たされ仕舞いとなるものの、旅先の女って確かに綺麗に映る瞬間があるんだよなあ〜。(笑)

学生運動による革命が破れ、その厭世感から隠岐島ユースホステルの管理人を務める元全共闘:ヒゲゴジラ(峯田和伸)の口癖。「サヨナラだけが人生さ...。」 純達が島を去る当日、フェリー乗場における別れの間際、「サヨナラだけの人生じゃ...つまらないぞーっ!」。少年たちのこの島での成長の影響は、この世捨て人の褪せた心境さえ過分に変質させた。このシーンだけでもジーンと痺れました。アジテートの喧騒怒号の中にあった人でありながら、人生はフィロソフィや理屈ばかりでは語れなかったのを、この人も実は充分理解していたんだよ。勢いはフェイクではない。

また純に夜遊びを教え、その背中に大人なりの哀愁を漂わせるヒッピー崩れの家庭教師(岸田繁)の存在。ある意味兄貴の様な反面教師ですね。これがいい。

夏休みが終わり文化祭で自作のフォークソングを披露する羽目になる純は、クラス内で反目する体育会系ヤンキー達の歌うパンキッシュな歌に対抗して、自らが内面に抑圧した“性”を前面に押し出したパワー・フォークを熱唱。彼等を一気に黙らし、そして眇めの枠を取り払う。お互いのアイデンティティを認め合って、相互理解を取り付けてしまうハッピーエンドは実に爽快な幕引きだった。
般若心経の中においてニヒリズムの香りすらする「色即是空」の説くところ“今を精一杯生きる”ことにおいて、時の少年たちの脳内に古今・懐古の枠組みは無い筈だ。ああっ!若いっていいなあ!かなりの快作、かっ飛ばしましたね!

posted by まっぴら at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月10日

Colorful -カラフル-

暇にあかせて自分でもお絵描きをする関係上、アニメ映画を鑑賞する際は、やはりキャラ絵の個人的な好み、好き嫌いが如実、かつ顕著に表出してしまいます。本作品を良し!とする評判を聞いて、悪しき先入観を払拭すべく観たところ、これが実にいいアニメ映画作品だったので大変驚き、また感動いたしました。

直木賞作家である森絵都の児童文学を、「河童のクゥと夏休み」の原恵一監督がアニメ化したファンタジードラマ。残念ながら勉強不足で「河童のクゥ」は未だ未見でありますが、愚息に付き合って観た「クレヨンしんちゃん」シリーズの劇場版を手掛けてた監督さんです。脚本は数多くの子供向けアニメ作品を手掛けた大ベテランであります女性脚本家:丸尾みほさん。
サンライズ作品「カラフル Colorful
colorful.jpg

http://www.colorful-movie.jp/

【STORY】

「ぼく」は一度死んだはずだが、天使に「抽選にあたりました!」と言われ、生まれ変わり「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。そして、小林真として生活が始まるのだがさまざまな困難が立ちはだかることになる。
真の家庭は、一見幸せそうに見えた。しかし、存在感の薄い父、母は不倫中で、兄は出来の悪い真を馬鹿にして口も聞かない。その上、学校では内気で友達も無く、成績も最低。救いようのない毎日を生きていた真は、秘かに想いを寄せる後輩ひろかが援助交際をしている事実を知り、自殺したと“ぼく”は知る。そんな中、真っぽく振る舞わない“ぼく”と、まわりの関係が少しずつ変わってゆく。家族、はじめて出来た親友、真をずっと見ていた唄子、そしてひろか。様々なことが動き出し、そして、“ぼく”は「ある事」に気づく。

そのOP、主人公目線で鳥瞰された都市風景。カメラ俯瞰はとある総合病院の病棟を映し出す。記号の様に並んだ各階病室の窓をカメラは横に舐めていきますが、一部屋だけキンモクセイの木が窓に覆い被さる。窓からは部屋の中の状況は覗けないものの、満開のキンモクセイのその色彩的鮮やかさ...。

灰色一色だと思っていた“真”の世界は、
よく見ると、いろんな色を秘めていた――――

いや。これだけでも観る価値はあった!今更ながら「昨今のアニメはここまで描くのか!?」 作品内容は実写作品として撮って撮れない事はないと思いますが、空間演出やキャラを取り巻く空気の間合いや密度まで表現できたかどうか?

ネタバレになってしまうので、出来るだけ作品内容は臥せたいと思います。けど実はボクは物語前半で、この映画の総括的なオチが見えてしまったの!けど、ここでは内緒。(笑)

この作品は東京都世田谷区周辺、等々力や二子玉川付近が主な舞台とされております。物語中盤に真と絡むことになる同級生:早乙女の存在が、物語後半に向け、ともすれば周囲の環境から受ける軋轢に揺れ動く15歳の心。つい沈みがちになる話に、活力や弾力といったものを持たせたような気がします。彼は鉄道マニアで昔の路面電車=玉川電気鉄道の失われた情景を追いかけているんですね。次第にうち解け合っていくプロセスが非常に丁寧かつ丹念に描かれています。ベタ座りしたコンビニ駐車場でのチキンと肉まんのやり取りなど、古今の少年たちの思い出の中では、ほぼ等身大の光景なのではなかろうかね?

また宮崎あおいちゃんがCVを担当したクラスメートの佐野唱子。役者さんと声優さんとではまた発声手法や表現が違いますから、その客寄せ感覚にいささか不安感が先に立ったんですけど、真に入れ込むあまり断定口調となりながらも、語尾をオズオズと反復するような内気な役柄なのであまり遜色は感じない。

人生再チャレンジのガイド役を務める少年天使プラプラを絡めて、15歳の少年としては重過ぎる内容である死生観に触れる件があるけど、説教臭さはあまり感じませんでした。深刻な内容だけについ敬遠したくなるのだけど、逆に変に押しが弱い箇所が多いような感じもするんだよね。だがこの方が実像的にはリアルなのかもしれない。あるいは辛気臭さが滲みそうなシークエンスに気がつき感覚に訴えかけたところ、曖昧さばかりが残像として突出してしまったのか?
いずれにせよ昨今の少年たちの様に結論を性急に求めずとも、主人公も我々もまだ先の長い人生でありますから。(笑) 未消化といってしまえばそれまでですが、監督の描きたかったところ、含みを持たせてわざとサラリと受け流したところは、意外とそこいら辺が作品的肝なのかもしれません。

この映画は、シンガーソングライターのmiwaさんがED曲:ブルーハーツの「青空」をカヴァーし、それとは別にイメージソングとして尾崎豊のヒットナンバー「僕が僕であるために」をカヴァーしています。
絶妙なアレンジであるこちらの曲の方が、作品世界のED曲として相応しそうな気がしたんですが、レコード会社間における権利上何かしらの問題だったのでしょうか?本編では使用されず予告編のみの使用でした。楽曲のサビの部分「〜少し心許しながら〜♪」。ふと映画的内容と大きく被ったのか?尾崎とその楽曲が巷に溢れていた頃への懐古からか?エンド・クレジットに流れるスタッフ・ロールの文字が急に滲んでぼやけてしまったのでした。

【結論】
性急に結論を希求せず、残り時間は緩やかに行きたい、生きたい。

トレーラーはコチラ。
miwaナイト 生歌#3「僕が僕であるために

posted by まっぴら at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月09日

燒烤大乱

愚息の誕生日と日がかち合ったので、その参加・不参加を当日までごねていたのですが、職場の親睦バーベキュー大会に行ってきました。
自動車通勤なので、当然の事ながら酒・アルコールの類はまったく飲めません。ですので、焼きそばと焼肉をタラフク喰ってきました。

...でも本番はそれからだったのです。
 
「子供が誕生日だ」というのを広言してしまった手前、お土産...というより、余り物をこんなに持たされてしまいました。別に自らの懐は傷まないにしても、残すとゴミになってしまうからね。てか残飯整理かぁーっ!

Img_6094a.jpg


この他にエビス・ビールのロング缶が5缶。バナナが2本...。

味はというと、ベロンベロンになった陽気な酔っ払いが調理している事から(笑)塩味も醤油もヘッタクレもない。「おーい!海老食え!海老!」と千鳥足で薦める当人は、バナナの房を差し出す始末だから、現場の混乱や阿鼻叫喚ぶりは筆舌に尽くし難いのは分かるでしょう?
一体どこの世界に、酔ったとは言え海老とバナナの区別がつかん輩がおるんや?(笑

早々に退散したのですが、昨夜は流石に苦しくて寝床に倒れこみ、とてもNETに余力を割くどころではありませんでした。

満腹感は会費を考えると“吐くほど喰える”ステーキの●んよりはお得な感じがしますけど、場数を踏んでないせいか、己が目分量というのが思いのほか鈍化してきたようで(若い頃とは違うんだよ!苦笑)何よりも胃がびっくりしました。 太田胃酸を忘れたのが悔やまれる....。露天調理の日持ちを考えて、今日の夕飯までには全て平らげました。差し詰め延長戦ですね。(笑

余り物を「この時ばかり!」と満面の笑みで手渡してくれた紳士淑女諸君!まずその舌を引き抜き、耳を削いでくれようか鼻から削いでくれようか。(笑 

posted by まっぴら at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月07日

自虐の詩

これ、隠れた傑作ですね。やたらといい映画でした。原作は竹書房刊の業田良家の同名4コマ漫画だそうですが、その映画化。堤幸彦監督作品、中谷美紀・阿部寛主演「自虐の詩」。懐かしささえ覚える風景は、差し詰め「三丁目の夕日」の大阪版。ソウルフルな人々。東京下町の人情味とはまた少し毛色が違った上方贅六の心意気。

jigyakunouta.jpg
【STORY】
気仙沼出身の森田幸江は、無職で甲斐性無しの葉山イサオに尽くしている。二人は大阪で一緒に暮らしているのだが、まだ籍を入れていない。幸江がラーメン屋で働きながら生活を切り詰めやりくりしているというのに、ヤクザ者のイサオは毎日ボーッとして、やることといえば賭け事ばかり。気に入らないことがあれば、ちゃぶ台をひっくり返す。ところが幸江は、周りに何と言われようと、イサオに惚れて惚れて惚れぬいている。

本作品の目玉である、ちゃぶ台ひっくり返しにVFXを使うというのが(笑)四畳半で展開される「マトリックス」みたいだねぇ。
中谷美紀さんは「嫌われ松子」に次いで、薄幸の女性像を演じており、この手の役柄が随分と板についたような気がする。今回は半ば過剰気味な献身愛がメインですね。また父親が犯罪者であり極貧の為、自らの周辺に絶えず揺り動かされ続けた少女期の回想シーンが時折インサートされますが、映像的にも実に美しい。
暴れ者のイサオを演じる阿部さんは、「TRICK」の上田や「北斗の拳」のCV等を担当されておりましたが、口足らずで朴訥なトンマカッチョ系な役柄が大変ハマリ役であります。
西田敏行氏を始めとし、カルーセル麻紀やラーメン屋店主の遠藤憲一(呆然としている傍らで鍋に火が入るシーンには爆笑!)、更には警官役のミスターちんがいい味を出している。この作品の後に撮られた「20世紀少年」は確固たる商業ベースの軌道が各方面に確立され過ぎており、あまりいい印象を持てない残念映画(自分的には)だったんですが、個性の際立つキャラの配置に「堤色、実に隙無し」といった感じ。「BECK」はレンタルを楽しみにしています。

幸江が水槽の海月(くらげ)に見惚れるシーンがありますが、漫画、あるいはアニメ作品「海月姫」にソックリで、なんらかのインスピレーションを与えたのではなかろうか?別に確証は無いけどね。(o・ω・o)

posted by まっぴら at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デトロイト・メタル・シティ

これこそ完璧なる「邪悪なる意思の憑依」系作品だと思います。(笑) 下手なホラー映画よりノリが良いで。クラウザーさんはとにかく良く描けていて爆笑必至ですが、まさかマツケンくんが演じるとはねぇ。扮する哀れな子羊:松山ケンイチの弾けっぷりと、メタル好きの音楽事務所社長を演じる松雪ヤス子のエロ怖さを堪能。
李闘士男
posted by まっぴら at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

一過の空

“一過の空は澄み切った秋色”とはいかず、終日厚い黒雲と走り雨の合間に陽射しが射す非日常的な空模様となりました。大型の鈍足台風であった12号による大雨は、近畿、中国地方など広い範囲で続き、奈良県上北山村で8月30日の降り始めからの雨量が1800ミリを超えるなど記録的豪雨となり、死者21人・行方不明62人(夜9時現在)という災禍を招いてしまったそうだ。明日も河川の氾濫や土砂災害、高潮と注意が呼びかけられていますので、災害地域近隣の方々にあられましては、引き続きご注意せられたし。

新聞の社説によるところ、この時期の台風を古代では「野分(のわき)」と呼んだそうだ。確か旧帝国海軍の駆逐艦にも野分というネーミングがありましたが、立春から数えて二百十日、二百二十日は農の厄日とされているとか。実りかけた稲穂を、野を分かちなぎ倒す暴風が到来する事から、律令体制下、弥生式水田農耕の永続的反復運動を国策の要と据えた農業立国:古代日本では、この忌み名が持ちいられたらしい。
その昔、「颱風」と書かれ、いつしか「台風」に漢字が置き換えられたが、沖縄ではウチナンの方言で“テーフー”と呼ばれたそうだ。しかしこれが中国語の大風(タイフン)に由来したかどうかは定かではないらしい。
不毛なる予備知識は、このぐらいでまあいいや...(`^´)>.。

子供は塾のバーべキュー大会へと出かけ、ボクは特別予定も買い物もないため、ずっと自室に篭りきりの1日になりました。夏の暑さ疲れからか?普段の業務的多忙さからの反動か?兎に角暇ある毎に眠い。改変期前のTV番組もいよいよ面白くない。地デジだのハイビジョンによる高画質対応など、くだらないバラエティー番組如きに果たして必要だったのか?机に向かってイラスト絵に絵の具を落としたり、多くの玩具銃に潤滑油をくれたりして、日がな一日時間を潰していたのだった。

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そういえば我が職場も親睦を深めるバーベキュー大会が執り行われるそうだが、会費を徴収するうえに、屋外の特設会場まで自力で来い!でも交通費は自前といった、かなり人を舐めきった通達がなされ、片手の指ほどの僅かな人数以外誰も参加をOKしなかったところ、長が激怒したという笑い話がありました。ボクは傍で他人事を決めこんで笑っていたところ、強制的に引っ張り出されてしまう羽目に...。

営利法人であれ非営利法人であれ、社内行事を高圧かつ半ば脅迫で束縛するなよ。日本企業・組織の悪弊たる時間外労働の更なる延長は、未だ住み込み労働感覚で要らぬ悪女の深情け。ロードー者各個人の自由時間ぐらいは尊重しろよなー!
posted by まっぴら at 22:09| Comment(2) | TrackBack(0) | デリ・ログ(日常log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

嫌われ松子の一生

その凝った画面構成、過度の色彩配置から「眼が疲れる!しまった!」と嘆いたが、次第に一人の女性の空転する生き様に否応無く引きこまれることになる。観終えた後、この映画の魅力は一言では言い表せない。昭和中期から現代を舞台とし、、河川敷で不審死を遂げた“川尻松子”という一人の中年女性を軸として、この物語は幕を挙げる。彼女の辛酸を舐め尽くした悲劇的人生を、お涙頂戴の堕落劇としてではなく、ファンタスティカルかつスラップ・スティカルなミュージカル仕立てに構築し、ベクトルを逆とするシンデレラ・ストーリーとして《人生賛歌》に置き換えてしまった傑作映画。ミュージカルといった豪華なエンターティメント性が産み落とされるだけの演劇的土壌が乏しき日本映画にあって、この映画の存在は正に奇跡であり、至宝であろう。

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中島哲也監督作品、映画「嫌われ松子の一生」。

嫌われ松子を演じた中谷美紀さん。この映画で、教師からソープ嬢、殺人を犯し服役履歴を持つ者として、フォーリン・ダウンしていく主人公の姿を通じて、ありとあらゆる役柄を演じきった事により、演技者としてこの先怖いものはないだろうと思う。中島哲也監督は大変厳しい演技指導をされる方と聞き及んでいます。この作品に対しては並々ならぬ苦労があった事でしょうね。

CG合成を多用し、星・花・蝶・小鳥が画面を舞う中、それよりも煌めかしい豪華キャスト...甥役の瑛太さんを始めとし、伊勢谷友介 香川照之 市川実日子 黒沢あすか 柄本明 木村カエラ 蒼井そら 柴咲コウ 片平なぎさ 本田博太郎 奥ノ谷佳奈(子役) ゴリ(ガレッジセール) 榊英雄 マギー 竹山隆範(カンニング) 谷原章介 甲本雅裕 キムラ緑子 角野卓造 阿井莉沙 宮藤官九郎 谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ) 劇団ひとり 大久保佳代子(オアシズ) BONNIE PINK 濱田マリ 武田真治 木野花 荒川良々 渡辺哲 山本浩司 土屋アンナ AI 山下容莉枝 山田花子 あき竹城 嶋田久作 木下ほうかといった実に重厚な顔ぶれ!

何も好きで嫌われていたわけではない53年の人生は、彼等を彩りとして(老いて醜さを晒す容姿とは裏腹に)松子の純粋な精神は子供時代のメリー・ゴーランドが回る原風景、天国の階段を上り家族と幸せに満たされた優しい時代へと回帰していく。ふと“美は乱調にあり”という瀬戸内晴美(現:瀬戸内寂聴)の本のタイトルを思い出し、涙腺が緩みだす。

詳細には敢えて触れない事にするが、自らの人生を肯定する方に是非この映画をお薦めしたい。経済的低迷による国家的混沌...国難が叫ばれる中であっても、一度しかない人生は素晴らしいものである。使うに容易く稼ぐに辛い我等の暮らしにも、僅かな活力や希望、そして一服の清涼感を与え、生き方に対する何らかの方向性を指し示してくれるのではなかろうか?

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2011年09月03日

感染

大型の台風12号の関東直撃は免れたものの、厚い雲と時折のにわか雨に見舞われた1日でしたが、午後には雲の合間から抜けるような青空。兎に角、蒸しましたねえ。近隣の1級河川は上流の群馬の方でかなり降水量だったため、下流に位置する市内の小型橋梁は軒並み水を被り、各所通行止めの状態。この台風で被害に遭われた西日本の方々にはお見舞いを申し上げます。

返却物件があったのでレンタル・ショップに立ち寄りましたが、J・ホラーを何本か観てみようかと思い立ち、映画「感染」を借りてきました。監督は「パラサイト・イブ」、「催眠」の落合正幸監督。確かJ・ホラー・シアターと銘打って、「予言」と2本立てでしたっけ。

kansen.jpg

【STORY】
経営危機に直面しながら、多くの患者を抱える古びた病院。給料は滞り、老朽化した発電機はトラブル続き。医師も足らず、医療器具も底をつき始め、運び込まれてくる急患にも対応できない。そんな時、突然、入院患者の容態が急変した。外科医の秋葉(佐藤浩市)、内科医の魚住(高嶋政伸)が急いで処置を施すが、些細な聞き間違えから、患者を死亡させてしまう。秋葉と魚住は、その場に居合わせた看護婦たちとともに事故を隠すことにするが、その時、救急入口に放置されたままの患者に、不気味な異変が起こり始める。

設備不備、給与遅配や過重労働による慢性的医師不足、新人教育の現場で起りえる医療ミスやカルテ改ざんなど、現代医療現場の問題点を鋭く突きながら、正体不明の伝染病患者の搬送による院内感染で、現実とも幻覚とも分からぬ世界に引きこまれていく過程は大変面白く描かれています。
罹患者は緑色の液体を垂れ流し、数時間で跡形も無く溶けていってしまう奇怪な病気。感染経緯は空気でも飛沫でもなく、実は“職業的的自責の念”といった意識を感染媒体とする奇怪な病原菌。治療に当たった看護婦を媒介し院内へと蔓延し、医療スタッフの誰が罹患してもおかしくない状況の中、赤(血液、赤色灯等)と緑(非常口灯)を反転させる映像手法は、見事の一言に尽きます。脳内の色彩判断が逆転する辺り、罹患の判断基準となるんですね。

しかし、本作の出演者:佐藤浩市、高嶋政伸、星野真理、真木よう子、南果歩、羽田美智子、木村多江、草村礼子、佐野史郎と大変豪華なキャストなんですが、グロテスク映像重視の方向に走ってしまったのが幾分残念なところ。かつての伊丹作品「スウィート・ホーム」で観たゴア・シーンもそうでしたが、“これさえ観せておきゃ、ホラー映画に間違いないだろ?”的な作り手側のごり押しに似た印象を感じてしまいます。
ホラー作品の背景としては申し分ない病院の設定とその映像化なのですが、作為的な人災とも怨みの霊の仕業とも言い難い元凶の曖昧さを、緑色のドロドロスライムで煙に巻いてしまっているような印象さえ受けました。罹患して脳乱した高嶋が、かつて安楽死させた患者(幻覚)のベッドに向かい土下座するシーンがありますが、止めに入る佐藤を襲うわけでもなく、懺悔しながらドロドロ垂れ流してしまっている。(笑)

また罹患者たるキャリヤーが、錯乱しながら排気ダクトを通じて院内を移動している意味もよく分かりません。「どこいら辺まで?」といった溶け方にも個体差があるし、他の患者を明確に襲って感染者を次々と増やしていく確固たる意思はないようだし。自責の念に駆られる罹患者の錯乱は「意思の喪失」なのか?「邪悪な意思の憑依」なのか?対する相手がまったく分からないので、ストレスが溜まる。

混乱するその周囲で、姿見の前で独り言を呟く痴呆老婆や、狐面をつけた少年(患者)など、映像として不気味に映るものの要素を片っ端から放り込んだ院内の闇鍋的世界観は、返って作品的軸足をロストしてしまっている。先の色彩反転など映像的にはシャープで面白い効果なんですが、観客を心理的にもう少し突っつき様があったような気がするんですけどねえ...。ちょっと残念な感想となりました。

こんな病院は絶対イヤだ!この映画から導き出される結論は一つ。
病院選びは慎重に。ご利用する時点ですでに無計画ってな感じ。
まあこればっかりは当たり外れ、運・不運もあるからなあ...。


posted by まっぴら at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

ソラニン

視力の低下によるものか?最近とみに眼鏡の度合いが急激に合わなくなりまして、夜ともなると日中の疲れに加えて、眼精疲労から来る偏頭痛に苦しんでいます。仕事で汚したり、兎に角扱いが手荒いのが問題で、レンズに細かい掻き傷もかなり入ってしまっています。年内そろそろ買い替え時かなあ...?

DVDはね。昨日「ソラニン」という邦画を寝っ転びながら観ました。「随分と直球勝負の青春映画だなあ〜!」と思ったんですけど、これはヤング・サンデー誌に原作漫画が連載されていたそうで。最近は少年誌はおろか中綴じ青年誌をまったく読まないことから、予備知識がありませんでした。映画監督は三木孝浩氏。それまではミュージック・ビデオ関連のお仕事が多かった方のようでして、長編初監督作品がコレだとか。なるほど納得!

solanine.jpg


【STORY】
自由を求めて会社を辞めた芽衣子(宮崎あおい)と、フリーターをしながらバンドを続ける種田(高良健吾)。未来に確信が持てず、寄り添いながら東京の片隅で暮らす二人。だが、芽衣子の一言で、種田はあきらめかけた想いを繋ぐ。
種田はバンド“ロッチ”の仲間たちと新曲「ソラニン」を完成させレコード会社に持ち込むが、反応のないまま日々は過ぎていく。そんなある日、種田がバイクで事故にあってしまう。遺された芽衣子は...。

役者さんは心鏡商売などと昔から申しますが、宮崎あおいちゃんは何でも快活にこなしてしまいます。やはり演技が上手いですねぇ。この作品は彼女の喜怒哀楽がはっきり描かれて、それが楽しめる映画となっています。歌は...お世辞にも上手いとは言えないけれど、一所懸命ですね。残念な胸元だが(苦笑)、汗ばんだウナジがステージライトに光って、これが実に美しい。「アヒルと鴨の...」ならぬ、「アヒルと猫とがん保険娘」の表情には不思議な吸引力があり、もし彼女が起用されていなかったら、概ね平凡な青春映画としてその評価は留まったと思うんですけどね。

ベース担当の加藤君はサンボマスターの近藤洋一さん。道理で演奏が上手いわけですな。「あれ?ソラニンって、サンボが楽曲を...?」 実はASIAN KUNG-FU GENERATION?む、難しいですな...。(苦笑) まあサンボはアニメ「海月姫」のED、アジカンは旧「ハガレン」のOPをやっていたから、辛うじてヲヤヂのボクでも知っている。ドラムの桐谷健太くんは、最近だと「JIN-仁- 完結編」で佐分利祐輔役を好演されていましたが、映画「BECK」や「オカンの嫁入り」にも出演されているそうなので、今度観てみようと思います。

一番驚いたのが事故死した種田の荷物を田舎から引き取りに来た父親役...。どこかで見た顔だな?って思ったら、チューリップの財津 和夫さん!が演じていたのが驚きでした。後で調べてみると映画やTV番組等で、結構俳優業をこなされているみたいですね。芽衣子の母役の美保純さん。熟練の落ち着いた演技が光ります。もっと多くの作品で観られるといいなあ。


レコード会社の新人開発を担当する冴木にはARATAさん。ボクは僅かに映画「プルコギ」ぐらいしか印象がないんですが、最後までクールな役に徹せられておられます。彼らのサウンドを商業ベースに乗らないと突っぱねていただけに、ラストはもうちょっと盛り上げてくれると嬉しいんですけど、これは原作もそうなのかな?

「ソラニン」とは、ジャガイモの芽に含まれる毒。正確にはステロイドアルカロイドの一種。

posted by まっぴら at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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