2005年12月02日

ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カットDVD

landofthedeaddvd.jpg


久々の“ゾン様”ネタ。
いよいよ“死の歩み=DEAD WALK”がヒタヒタと近づいてきました。12/23日(D-day?Z-day?)発売の「ランド・オブ・ザ・デッド ディレクターズ・カット」DVDです。まっくら的に今から楽しみにしています。
劇場公開時にはカットされたシーンを追加(4分間)したというディレクターズ・カット完全版。ジャケットは公開時のポスターと同じになるみたいですが、本当はアメリカで発売されたこっちのジャケットの方が好みなのだけど...。↑(「ターミネーター2」みたいだなあ〜。笑)

音声仕様: Dolby Digital 5.1/Dolby Digital 5.1
字幕: 日本語/英語/韓国語(?)
音声: 英語/日本語
画面サイズ: シネマスコープ
時間: 97 分
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン


最近“チョロ”こと、ジョン・レ喰いザモ(笑)が好きなのですね。役者的に観まるに、97分枠で“生者”と“死者”とその両方を一挙両得で演じられたのは、役者冥利につき大変名誉な事ではなかろうかと?演技の幅...もしくはそれ以上のもの(笑)が要求されますやね。てか、いままで自己嫌悪と自暴自棄に苛まれ「自分がこの先、生きていようが死んでゾンビになろうが、まあどっちでもいいや!」的捨て鉢系キャラクターは、過去ロメロ作品には居らなんだ。(注.「死霊のえじき」の“ミゲル”に、その雛形は観る事は出来るが...。) その割に“チョロ”の怪演は、所謂“それ系の研究的学術サイト”においても、商品キャラクター展開においても、“ビッグ・ダディ”や“ブレイド”、“ブッチャー(肉屋)”、“ナンバー9(ナイン)”ほどはあまり評価はされておりませぬようでして...。まっくら的にはユージン・クラーク演ずる“ビッグ・ダディ”より遙かに興味をそそられるキャラクターなのですが...
ちなみにまっぴらはニコテロ・メイクのゾンビはあまり好きではありましぇん。あれは解釈を履き違えているのか?あるいは本作品で別のゾンビ観を確立しようとしたのか?それまでの作品とは一線を画し、まったく別のクリーチャー像のような気がします。メイクも濃すぎて返って怖くない。

「ランド〜」で一番お気に入りのゾンビはね。冒頭、ガソリン・スタンドで“ビッグ・ダディ”が、植え込みで監視している人間の存在に気がつき、唸り声を上げて周囲のゾンビに注意を促し、けしかけますよね。その時、昔ながらの青塗りゾンビ・カップルが“手を繋いだまま”フラフラ近寄ってきます。あの描写やあの感覚が一番好きですね。諧謔とすれすれ紙一重のところがどことなく往年の作品(DOTD)とマッチする。わざわざ「EAT」などと書かれた食堂の看板を配置する辺りや(笑)中庭のバンド・ゾンビどもなど、雑多なホラー・コミック花盛りだった“古き良きアメリカ”を殊更忘れずに標榜している辺りは、正にお家芸の手並みの良さ。このシーンを冒頭に持ってくる辺り「シリーズ4作目」というより、60年代後半「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」直系の“正統なる続編”という雰囲気がどことなく漂います。(年代が少し飛び過ぎの感も受けますが) 

メジャー・スタジオ作品はレイティングの問題があって、正に“すりガラス越しのゴア・シーン”の連続でしたが、今思うにやっぱりロメ爺の着眼点や発想は上手いやね。 このDND購入の暁には、ようやく「インプレッション・オブ・ザ・デッド・サーガ」の「〜vol.3」が何かしら書けるのではないかと...。

posted by まっぴら at 20:56| Comment(8) | TrackBack(4) | ゾンビ映画考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このジャケットはカッコイイですねぇ〜♪
オレ好みですわ。
発売が待ち遠しいどぇっす。。。
Posted by あぶろっく at 2005年12月03日 18:17
>あぶろっく様
御免なさい。つい癖で“ジャケット”と迂闊に書いてしまいましたが、正しくは“パッケージ・アート”かも知れません。

>...で“パッケージ・アート”
うん。向こうのセンスって、短絡的な構成の割には、どことなくテーマを率直に訴えかけていて、時々驚かされる事があるんですよ。(謎)
「生と死の隔たり感が、人為的に構築された“ネット・フェンス越し”に展開されている」とでもいうような感覚が、今回の都市型デッド・ワールド感にとてもマッチする。
前売り券にポスターが付いてこなかったから(笑)負け惜しみでいうわけではないんですけど(爆)ポスターの図柄、あまり好きではないんですよ。「なんで劇中の画像(スチール)、使わないんだろう?」
そうでないなら、まっぴらはこっちの方がうんとこさ超カッコええ様な感じがするんですがねぇ...。

通常、映画会社や配給会社は劇場公開に先駆けて2枚(2種類)ぐらいは用意するはずなんですが、今は(よっぽどネーム・バリューがない限りは)1枚ぐらいんでしょうか?
まあ時々「いい映画」なんでしょうけど、パッケージ・アートのヘコさにあいまって、マーケティング的に損しているDVD商品もありますわね〜。

>ユニバーサル
興行成績が芳しくなかった割には、ユニバーサル
は随分乗り気らしいと伝わってきています。ひょっとしたらロメ爺監督御存命中に、もう1本ぐらいは製作されるかも知れませんねぇ〜。
でもまっぴら的には、製作総指揮ぐらいに留めておいて(御意見番?)才能ある若手を起用したら如何なもんだろうか?と思っとります。

>発売が待ち遠しいどぇっす。。。
もうちょっとの辛抱ですんで、楽しみに待ちましょうねぇ(笑)
Posted by まっぴら at 2005年12月03日 21:06
わあほんとだ。このジャケいいですねえ。
この映画を見た後家に帰ってTVをつけたら映画をやってて、(開始5分ほどでセガールが死ぬやつです。飛行機物の・・・)
チョロが偶然にも出てて少しうれしかったです。

チョロかっこいいなあと思ったのは私だけではないですよね
Posted by たば子 at 2005年12月05日 13:29
>たば子様

>役者冥利
あの「ロメロ監督」の!それも「ゾンビ作品」に出演出来る!なんて幸運が巡って来たら、ぼくが役者さんだったら、そりゃもう舞い上がっちゃって“せっかくの機会”ですから“生者”と“死者”とその両方を演じてみたいと思うんですよー。(笑)
こりゃ「棚からぼた餅」どころの騒ぎじゃなくって、「棚からリヴィングデッド」で、それこそ噛まれたら手当ては差し置いて、嬉しくってフィーバー状態でしょうね。(爆)

>ジョン・レグイザモ=“チョロ”
...はまったくのノーチェックだったので、過去作品は実はあまり詳しかないんです。(笑)
でも“チョロ”って確かにかっこいいけど、演技的には難しい役柄だったと思うんですよ〜。ライリーには対抗心がありますが、いざ一本立ちすると、案外ヒトの上に立つ器量も身長もなくて(笑)、どこかいつも不安げ(生まれつきそういう表情なのか?それがまったくのアクターズ仕込みの彼流の“演技”なのか?)
結果的に「カウフマンへ“一矢報いたい”一心」から...。(ホントに地下駐車場で“一矢報いて”しまいましたが。笑)
ですから、チョロの場合“感染”というニュアンスより“憑依”に程近い感覚だと思うんですわ。自ら“怒りに身を任せて”進んでゾンビになったキャラクターは、ロメロ過去一連の作品には居ないのです。

「ランド〜」はね。今回ロメロは“生者の視点”からではなく、明らかに“ゾンビ寄りの視点”から撮っています。毎回、黒人俳優を主役級に配したがりますが、今回は逆でゾンビ側のリーダー格でした。抑圧されたブルーカラー層のモンスターが、「えじき」の“バブ”の様に“怒り”という感情露わに、人間社会に挑戦を仕掛けたという、珍しいタイプのゾンビ映画だと思います。
「エイリアン」シリーズでは、たぶんこうは撮れないでしょうね。←案外「プレデター」スタイルに変化しつつあるのかもね。
Posted by まっぴら at 2005年12月05日 20:35
はじめまして。
確かにこのジャケットのほうがずっとおしゃれですね。
この映画、主人公のライリーより、チョロのほうがずっと人間臭くてよかったと思うのですが、どうでしょう。
未公開シーンに、キスをしている男女が襲われるシーンがありましたが、あの後ゾンビになった2人が手を繋いでいました。ゾンビになるの早すぎだろうとは思いましたが、ちょっと面白かったです。
TBさせていただきます
Posted by ベル at 2005年12月26日 11:34
>ベル様
TBとコメントを戴き、ありがとうございました。
さて、ライリーですが、何か“傭兵隊長”の割には、ちょっと品行が良すぎて、いささか現実感に欠けるかなと感じました。(笑)今までのロメロゾンビ作品のキャラらしくない。
てかライリーは周囲のユニークな取りまきがあってこそ初めて引き立つタイプなのでしょうね。

一方チョロは上昇思考や野心はありながらも、どんどん仲間が減っていくマイナス・タイプですね。最終的には自暴自棄にコミュニケートさえ拒絶して破滅していくタイプ。←でも父親の話とか、時々台詞に混じるお国の言語(スパニッシュ?)から“決して生まれや育ちが裕福ではなさそう”=“貧困と苦労の末、底辺からの叩き上げ”的掘り込みが丁寧になされているキャラクターなので、役者としては演じていて面白い...もしくは観客は一番感情移入しやすいキャラなのかも知れませんね。
物語的は王子様+お姫様+御付の従者VS悪漢+悪のボスという、かなり王道というかスタンダートな作り方です。ここら辺がロメロらしくないといえばらしくない。「一体誰が噛まれるか?」先読みが出来てしまう...。(笑)


>未公開シーン
これは気がつきませんでした。キスしている男女が襲われるシーンは確かどちらかが“軍人”だったはずで、ウッドランド・パターンの迷彩服を着ていたと思うのでちょっと確認してみます。

>早すぎだろう...
実によかところに気がつかれました。(笑)
今回ロメロ・ゾンビ作品の覚醒時間が、やたら早いですね。「リメイク・ドーン」は論外としても、「ナイト・オブ〜」や「ゾンビ」は噛まれた部位にも寄るけど、ほぼ復活に半日から3日!→ここら辺のどうでも良さゲで一見たるゲな時間の経過を、簡潔的でありながらも力強く纏め上げるのがロメロ監督の手法なのに...。

一方「ランド〜」でライリーの台詞に「ゾンビ化した弟を撃った」件がありますが「1時間かからなかった」という台詞。これはゾンビの腐敗が進むと唾液に含まれるゾンビ菌(笑)の濃度が一層濃くなるのでしょうか?(爆)

首吊りオヤジがゾンビ化しましたが、これは空気感染?あるいは謎の放射線?
Posted by まっぴら at 2005年12月26日 21:19
あの首吊り親父は、噛まれてしまってから自宅に逃げてきたのかなぁと、無理矢理解釈しました。
初め観たときは、この世界では「死=ゾンビ化」なのかしらと一瞬勘違いしそうになりました。
でも、噛まれればゾンビ化してしまうことが分かっている世界ですから、良き父、良き夫であれば、遺書だけ残して、別の場所で死ぬか、銃で頭を吹き飛ばすかすると思うのですが・・・・イケナイ人ですね(苦笑
Posted by ベル at 2005年12月30日 16:14
>ベル様
>「死=ゾンビ化」
なのです。(笑)これは本編音声解説の冒頭で、ロメロ自らが語っています。
深く考えず観飛ばしてしまいましたが、上流階級のヒトなりに、きっと首括りたくなるほどの悩みがあったんではないでしょうか?(笑)
チョロが調度品の置物でアタマカチ割りますが、あのシーン(てかシーケンス)は、先だって劇場公開を観に行ったのですけど、無かったような覚えが...。あれがたぶん「ランド・オブ・ザ・デッド 」劇場公開時にカットされたシーン(4分間)なのではなかろうか?(たぶん)

ボクのところの「カテゴリをポチっとな!」の「麗しの“ゾン様”(21)」をポチクリしますと、過去のロメロ・ゾンビ映画記事にソートし直します。また遊びに来てくださいね。(A◇;)ノ~~マタネー

Posted by まっぴら at 2005年12月30日 20:21
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