
昨年末にファイン・モールド製品1/35「九五式軽戦車 指揮車型」を購入しまして、先の「くろがね四起」と並行して工作をしておりました。
「九五式軽戦車(秘匿名称 ハ号)」というのは、日本陸軍最初の量産型戦車であった「八九式中戦車(秘匿名称 イ号)」の後継戦車として開発され昭和十一年から量産された経緯があるそうですが、従来の騎兵や捜索大隊の機甲化を目指したが為、機動力重視の快速戦車へと設計が大幅に変更され、軽戦車として制式採用されたそうです。その小型軽量・量的主力として広範囲な戦域に投入され、「八九式」の正統な後継車両であった「九七式中戦車」と共に、終戦まで日本陸軍機甲部隊の中核となった軽戦車でした。

上の画像は放置状態の「同車 北満型(北満州型)」。現地の高粱畑の溝に転輪を取られないように若干の改修を加えたそうですが、数も少ない車輌だし、詳しくはよく知んない。(笑)
カステンの可動キャタピラはすでに購入しておりますが、あまりに小さい部品の工作作業ですので、つい面倒くさがって未だに手をつけておりません。
今回購入したキットは「指揮車型」でして、「九七式中戦車(チハ)」同様、メタルの環状式鉢巻型アンテナが付属しております。ソ連の無線方式を模倣したそうですね。このような追加装備は現地改修ではなく造兵廠など然るべきセクションで工作されたという組立説明書の記載に驚いた次第。最も戦車連隊の編成を紐解くと連隊本部や第一小隊に軽戦車が多数配備されますから、戦力的価値の失せた兵装であっても、集団運用の要的役割を背負ったのかもしれません。

キットは金型がいい加減傷んでいるのか、バリが多くて余計な時間を取られてしまったのですが、部品点数はさほどでもありませんので、忍の一文字かと。またヒケもある箇所が見受けられますので、サーフェイスで表面処理する以前に、一回軽くヤスってウイークポイントを確認することをお勧めします。ボクは一箇所、最後まで気が付きませんでした。(笑)

今回はGSIクレオスの日本陸軍前期迷彩セットというカラーに若干手を加えて塗布してました。塗り分けはくっきりさせる為、茶色(基本色)塗布後、草色、自作の土地色を、まず筆でアウトラインを引き、エアブラシの細吹きで(マスキングはとくにせずに)ビャビャッと吹いちゃいます。
砲身、揺架、砲架、シャベル・ツルハシなどOVMの部材は陸軍カーキで塗装。これ等機材は個々車両単位の管理ではなく、所属部隊の管理みたいですので、車体の迷彩塗装とは何ら絡みません。
車載機銃(九七式車載重機関銃)は黒染め処理されておることから、防弾器、銃耳球共々、ガンメタではなくフラット・ブラックでよろしいかと。
問題は日本軍のお得意であった「進行方向欺瞞帯」俗に言う「黄色帯」ですね。戦車の進行方向や大きさを誤認させる分割効果を担ったそうです。迷彩パターンはランダムだそうですが、今回はキット付属の塗装説明書に忠実に塗ってみました。塗料はタミヤエナメルのフラット・イエローにフラット・ホワイトを若干加えたもの。「こんなんでいいのかー?」と凝視しながら作業すると、流石に欺瞞迷彩だけあって頭がグラグラします。考え込みすぎないこと。(笑)

足回りはパステルを溶剤で溶き、筆塗りでババッ!と汚します。明度はこの際考えません。薄いところ濃いところを塗り分け、転輪が回転する周囲など泥が飛び散ったように(あるいは飛沫が滴ったように)ちょんちょんと細筆で描きこんでおります。足回りは泥汚れで凄まじく汚いところですから極端な話、別にバフ一色でも構わないと思います。なまじ仕上がりが綺麗ですと、汚すのはかなりマゾっぽい作業ですね。(笑)
付属のデカールには「戦車第十三連隊 第四中隊 昭和十七年 漢口 “よ”」と「戦車第十三連隊 連隊本部 昭和十七年 荊門 “ほ(本部の意)”」のマーキングがありますが、今回は手書きで“ち”「戦車第一連隊 第一中隊」としてみました。
これは久留米で編成された連隊の連隊歌の一節「筑紫の原に宮の陣♪」に由来するそうで、中隊の秘匿名と戦車識別記号は
「ち(第一中隊=軽戦車中隊 )」、
「く(第二中隊)」、
「し(第三中隊)」、
「の(第四中隊)」、
「や(整備中隊)」と各中隊に示し、
これに車体側面の数字表記が加わったそうです。(ボクはまだ表記しておりませんが)
もっとも「ちくしのや」は「血苦死野焼(野垂れ死に)(死体を焼く)」を連想することから隊員達の不評を買い、「し」を「志」と宛てがい、「の」を乃木大将から「乃」の字を宛がったとは有名な話。まあこの部隊に実際「指揮車型」が配備されていたかどうかは知りませんけど...。(笑)
ただ時折予備車輌で「み」という表記を見かけるのだけど、本当は「ちくしのみや」だったのか?謎は深まるばかりです。(けど突っ込んで調べてない 笑)
さて、キャタピラをどうしようかなあ...というところで、この三連休が終わった!と毎度この展開。(笑)
【モケ・ログ(模型log)の最新記事】

























