2009年07月24日

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

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内なる熱が冷めた時期に、ホラー映画の巨匠にして、ゾンビ映画の第一人者として知られるジョージ・A・ロメロ監督作品「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」をレンタルDVDで観賞しました。劇場にも結局足を運ばなかったなあ...。

低予算、しかも撮影期間20日程度で撮ったという、小品も小品なインディーズ作品なんですが、「死霊のえじき」から続く、変に勧善懲悪なストーリーではなかったもんで、結構気にいって見入っています。

【STORY】
ある年の10月、山奥で映画を撮影している若者の集団がいました。彼らは大学の映画学科の卒業制作としてホラー映画を製作していたのです。学生らしいノリで撮影をしていたところ、ラジオから衝撃のニュースが流れてきます。

 「世界各地で死者が甦っています……」

 マスコミによる情報は錯綜し、いたるところで大惨事が発生。若者たちがその渦中にいるにも関わらず、テレビのニュースは「事態は沈静化に向かっている」と虚偽の報道を繰り返すばかり。その一方で、Youtubeには断片的な衝撃の映像が次々にアップされていきました。

 「なんてことだ……。どこに行っても人が殺されている……。」

 この地獄から抜け出すため、安全な場所を求めてトレーラーで彷徨う学生たち。そんな中、ディレクター役の学生は、観たものを全て記録し始めます。彼を動かすのは真実を伝えるという使命感と、アップした動画へのアクセス数。果たして彼らは生き残れるのでしょうか……。


「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」で見られたP.O.V(ポイント・オブ・ビュー=主観撮影)によるハンディ・カム映像は、撮影者ののめり込んだ視線に視聴者を誘いますが、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に見られたドグマ95的手法は画面酔いを起こすというか、手持ちカメラによる長回しの映像はちょっと酔っ払いました。(笑)

しかしながらドキュメントタッチびしばし!の中に“真実を追究する”陰でお座なりにされがちな、“真摯な報道姿勢のあり方”とはなんぞや?という問題提議が絶えず投げかけている硬派な作品だったのは嬉しかったです。

また虚報が飛び交う中、逃げ惑う人々にありのままの真実を伝える使命感に主人公はやっきになるわけですが、自らの享楽のためにゾンビを狩る人々を映し出す映像に被った「人間は本当に助けるだけの価値のある存在」なのだろうか?という言葉は、リメイクの「ナイト・オブ・ザ・リヴィングデッド」のラスト同様、とても重く心に響きました。

グレッグ・ニコテロの特殊メイクは「ランド〜」ほどは荒唐無稽に逸脱していないものの、そこそこ抑えて仕上がっています。年代的に流行り廃りもあり(たぶん全米映画倫理協会絡み)わいわいワシワシと食べられちゃう恐怖(輪姦的感覚)は薄まった印象を受けますが、如何なもんでありましょう?

現代SWATによるゾンビ狩り、ガスマスク装備の強行突入シーンが旧「DOTD」を意識していて格好良かったですか...。主人公達の乗ったトレーラーがフィラディルフィアを目指したのも、旧「DOTD」を知っていると思わずクスり♪です。

映画「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」公式サイト
http://www.diaryofthedead.jp/



posted by まっぴら at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゾンビ映画考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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