2009年11月22日

イングロリアス・バスターズ

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クエンティン・タランティーノ監督の最新作、戦争犯罪>ハーグ陸戦条約違反>戦時捕虜虐待>戦死者遺体損壊助長映画(笑)

イングロリアス・バスターズ」を観てきました。

劇場映画は久しぶりに足を運びましたが、折りしもプリキュアのイベントと重なり、マイカルは割と混雑しておりました。上映映画は時期的にいささか小粒な作品ばかり。その熱は希薄かなあ?

オープニング曲はいきなり「遙かなるアラモ」で始まっている辺り(笑) 相変わらずその映画世界、七つの海を股に掛けたスパイス・バイヤーぶりを発揮。 古今東西銀幕選りすぐり、厳選レア素材の調合匙加減は健在。今回はモリコーネの楽曲の選曲も含めて、マカロニ西部劇/戦争映画作品のオマージュなんでしょうか? 「暁の7人」やフィリップ・ノワレ主演の「冒険者たち」の香りもツーンと漂う。

あっ!原題名はボー・スヴェンソン主演、エンツォ・G・カステラッリ監督作品「地獄のバスターズ(76)」からチョイスしたそう。

第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナはユダヤ・ハンターの異名を持つランダ大佐の追跡から逃れます。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(B・ピット)率いる連合軍特殊部隊は、次々とドイツ兵を血祭りにあげ、その残忍な手口に時のナチス元首:ヒトラーすら彼等の行動には恐れを成していた。

“バスターズ”。まあ米軍特殊部隊というよりは、米軍の皮を被った猟奇的マニアック集団なんですが(笑)独宣伝大臣ゲッベルスの発案により、急遽パリの小映画館で上映される事になったプロパガンダ映画「国家の誇り」。そのプレミア上映大会に集うナチの高官達を暗殺し、戦争を早期終結に導こうとするいったような概略。

ユダヤ・ハンター:SSランダ大佐を演じるクリフトフ・ヴァルツの怪演。“紳士でありながら、端々に獣性を覗かせる”演技が一押し... いや、朴訥さで面白みに欠けるブラピのアサインがそもそもキャラが立たず意味無しなので、もう銀幕一人勝ちの塩梅。

彼渾身のメソッドだけでも観る価値があった!

同監督作品「レザボアドッグス」のティム・ロスをどことなく彷彿とさせるオーラを放ちます。ちょっと前だったら、この手のねちっこい演技は、ゲイリー・オールドマン辺りが似合ったかも知れない。

またマイナー事なんですが、冒頭ショシャナ一家を匿う酪農家ピエール・ラパディット役を演じたデニス・メノシェという役者さんが割りとお気に入りになりました。主に仏の短編映画専門の方なんですが、味わい深い顔立ちをしておられます。

さて今回、そのヴァイオレンス度。流血の度合いなんですが、特殊効果メイクにグレッグ・ニコテロの名が挙がっております。
「パルプ・フィクション」から一連の作品はこの方の手腕は凄いんですが、元はジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画出自。(しかも実家は外科医!) 頭の皮剥ぎシーンや、ボウイ・ナイフでを切り刻むシーケンスが正直描写が半端じゃないんだね。これで流石にR-15。大人のボクでも確かに気持ち悪すぎです。

劇中「国家の誇り」なるプロパンダ映画が劇場上映される件があるんですが、これはバスターズ隊員“ドニー”を演じているイーライ・ロスが自らメガホンを取り、ドイツの“所謂それ風”に再現して撮影している辺りが面白いですか。

タラちゃんは女優さんに原色を宛がい、それが不思議と映える映画を撮り続けています。時代毎に斬新とかスタイリッシュとかいろいろな呼ばわれ方をしました。今回ハーケンクロイツに代表されるナチスの色彩美、あるいは権力装飾の様式美に埋もれて、以前に比べて神通力がいささか薄まったかな?今回「赤」を基調としていて(少なくとも黄色じゃねえだろ!)、画面映えこそするのだけど...。マカロニ映画の鮮血トマトピューレ風味だね。

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劇場を出たら冷たい外気を思いっきり吸い込み、快哉を高らかに叫ぼう!

金返せ!金返せ!金返せ!と。(笑)


posted by まっぴら at 19:34| Comment(0) | TrackBack(1) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『イングロリアス・バスターズ』を観た感想です。
Excerpt: 90点 こんな戦争映画観たことない! 奇想天外ですが、ハチャメチャではなく、爽快なまとまりをみせてくれます。
Weblog: チャットレディ写真撮影・加工・修正プロ
Tracked: 2009-11-22 22:44