2013年11月08日

キャリー 2013

術後足首の血行障害でなかなか腫れ浮腫みが取れませんが、動かしていないとリハビリになりません。
気分転換とリハビリを兼ねて電車を乗り継いで、クロエ・グレース・モレッツ主演のイヤボーン映画『キャリー』を観てきました。1976年(37年前!)のブライアン・デ・パルマ監督作品:同名映画のリメイク。キンバリー・ピアーズ監督がメガホンを取り、デ・パルマ作品の荒削りさには及ばないものの、鮮血のフィルター越しに思春期の変化の過程にある“女性の自意識”を、きめ細やかに撮ったような気がします。

【STORY】 地味で冴えない高校生のキャリーは、学校では笑い者にされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈した日々を送っていた。やがて、学校の人気者トミーとプロムパーティに参加することになり、母親の反対を押し切ってパーティにでかけたキャリーだったが……。

かつてシシー・スペイセク主演で映画化されたこの作品。今回リンジー・ローハンを押しのけて、クロエ・グレース・モレッツちゃんの起用という・・・ちょうど年齢的には等身大(16歳?)。ピチピチした健康体でありますから、前作の病的なか細さが損なわれてしまうのではないかといった危惧がひとしきり。これがまた美少女でありますから、ともすれば昨今のアニメ作品“魔法少女”と重なり合ってしまう。

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母親:マーガレット(ジュリアン・ムーア)の姿を借りて描かれるキリスト教原理主義の半ばヒステリーにも似た厳格な道義を、仏教徒たる我々には理解できなくても、ハイ・スクール生活の中のカースト的格差、陰湿な虐めといった普遍的な不条理、その保守主義の中の偏狭さは充分理解できるのでなかろうか?

この暗黒童話『裏シンデレラ』とも受け取れる作品は、今や人気沸騰中であるクロエちゃん主演という事もあり、アイドル映画の誹りは拭い切れない。欲を言えばハイ・スクールのプロムナード(舞踏会)破壊に留まらず、スティーブン・キング原作にあるように鳥瞰的視野に立ち、チェンバレンの街並みを悉く破壊して欲しかった。抑圧され奔流のように迸る彼女が齎した狂気は、理不尽な秩序、不遇であった周囲の環境を、身から出た穢れの如く、より遠くへ押し流さなければいけないのだから。

http://www.carrie-movie.jp/

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posted by まっぴら at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ムビ・ログ(映画log) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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