かつての職業柄...というよりは、まあ単に好きなだけなんスけど。(笑)ヨド物置一棟分の夥しい漫画コミック群に埋もれて過ごした時期がありました。近年そのほとんどは廃棄処分してしまいましたが、一部まだ残っている物もあるようでして。そんな物を今回はピックアップしてみました。
(注)別に夜な夜な漫画を読んでいるがゆえに、更新作業が止まってるわけではありましぇん。為念。 小説の続きを探していたところ、たまたま出てきたわけなんですね。
これは昔懐かしい少年サンデーコミックスの
★戦場まんがシリーズA★「
鉄の墓標」。執筆は“午前零時のサムライ”こと、かの有名な
松本零士大先生でありますね。後年“コクピット・シリーズ”等と言われたこの一連のシリーズは全て所蔵していたのに、もう手元に残ったのはこの一冊だけになってしまいした。見つけた時は「...何もかもみな懐かしい!」などと、これもまた懐かしい沖田艦長のような台詞をのたまいながら、それ以来大切に保管してあります。巻末の“¥320”ってのが何かと年代を感じさせます。
コミック「鉄の墓標」は珠玉短編〜五話からなり、第一話「
鉄の墓標」、第二話「
戦場交響曲」、第三話「
グリーン・スナイパー」、第四話「
鉄の竜騎兵」、第五話「
メコンの落日」の5話が収録されており、タイトルを聞いただけでそれだけで感極まる方も中には居られるかもしれない。
第一話「
鉄の墓標」はチェドウィン河畔(チィンドウィン河ではないらしい)で夥しい数の連合軍戦車(M4)と戦う
極秘実用試験中の試製四式中型戦車の物語。日本軍戦車隊を苦しめ続けた無敵M4戦車をバカスカ討ち取って、戦術的にはすかっと爽快この上ないだけど、戦略的には万に一つも何ら解消されず、未来永劫無限軌道(キャラピラ)の上をさまよい、闘い続ける鉄の棺桶「
試製四式中型戦車」。...実に物悲しいストーリーなのでした。
自らが作曲した譜面「戦場交響曲」と、その演奏に執念を燃やす軍楽隊“砂津川”を描いた「
戦場交響曲」。
ガタルカナル島(飢島)を舞台に、試製トグル・ジョイント式(驚!)自動小銃を手にした日本軍狙撃手と、米軍スナイパーとの奇妙な友情を描いた「
グリーン・スナイパー」。
レイテ戦場“ゼラバンカ”の草原を疾駆する側車(サイドカー)を軸に、援軍要請に訪れた若き伝令兵と同乗する古兵の、望みのない戦いを描いた「
鉄の竜騎兵」(この作品はアニメ・ビデオ化されましたが)
全てのドラマが素晴らしいけど、まっぴら的には第五話「
メコンの落日」が特にお気に入りでして、アリソン・エンジンP-51と一式戦「隼」との壮烈な一騎打ちなど実に泣かせてくれますね〜。この作品ビデオ化してくれないかなぁ〜といつも思っております。
総括してみると、悲惨な戦場で何かしらの“新兵器”をもってして、懸命に生き抜こうとしながらも、武運拙く散華してしまう名もなき若者たちの青春群像です。ですから色褪せずにいつまでも記憶に留まってしまうのかもしれません。まっぴらにとってはコレは未だにいい漫画です。てか昭和48年当時にこういう物が描けたというのが「凄い!」と思っちゃうんだよね。題材が第二次世界大戦や太平洋戦争が舞台なので、版元は「軍國主義礼讃だ!」と随分叩かれたらしいけど...。